「暗闇にかすかな光が見えた。るいの手をつかんで歩き始めた道の向こうに。そしたら、生まれてきてくれた。まぶしい光の塊みたいなひなたが」ひなたが生まれた日をそう回想した錠一郎。
五十嵐に向き直り、「これからいろんなことがあると思うけど、それが五十嵐くんの選んだ道やったら、きっとそれは、五十嵐くんの“ひなたの道”になる」と伝えた。
3世代が紡いだ“ひなたの道”の尊さ
“ひなたの道を”は「カムカムエヴリバディ」を貫くメッセージ。初代ヒロインの安子(上白石萌音)とその夫・稔(松村北斗)が切望し、二代目ヒロインのるいとその夫・錠一郎が掴み取った幸せの形だ。そして、平和な時代に生まれ、一切後ろ暗いものを持たず育ってきたひなたは、“ひなたの道”そのものだ。
暗闇から見る“ひなたの道”は目がくらむほどまぶしくて、顔を背けたくなってしまうかもしれない。でも本当は、誰もが“ひなたの道”を歩くことができるのだ。それを知る錠一郎だからこそ、五十嵐に“ひなたの道を”のメッセージを伝えたかったのだろう。
ひなたと五十嵐に贈られた「ひなたの道を歩けば、きっと人生は輝くよ」のメッセージ。その背景には、安子と稔の人生があり、るいと錠一郎の人生がある。これこそが、3世代の物語を連続テレビ小説で見届けることのだいご味だ。
視聴者からも「『ひなたの道を歩けばきっと人生は輝くよ』泣けた…安子ちゃんと稔さんから地続きの物語なんだ」「ずーっとつながってるんだなぁ」「るいの口から『ひなたの道を』って言葉が出てくると涙が出ちゃう」といった感想が上がっていた。(文=ザテレビジョンドラマ部)