――実際に麻雀の試合を見たことはありますか?
二階堂亜樹さんの試合を見に行きました。めちゃくちゃ早いんですよ! プロの方々って考えている間もないくらいに、どんどん進んでいって。圧倒されてしまいました(笑)。
――役作りを通して麻雀をマスターされましたか?
普通にゲームはできるようになりました! 初心者レベルの大会なら出られるかなって思います(笑)。プロの方は“捨て牌”という、人が捨てた牌を見ながら進めていくんですけど。私にはまだまだそんな余裕はありません。でもだいぶ上達して、ルールも分かってきて、楽しめるまでになりました。
――周りに麻雀をする方はいらっしゃいますか?
当然なんですけど、友達には全くいないです(笑)。でもプライベートでも仲良しの武田玲奈と一緒にいると、アプリを使って麻雀します。
でもこれをきっかけに、いろんな方に麻雀を好きになってもらえたらなって思います。
――亜樹に共感できる部分はありましたか?
大人を頼れないというか、いっぱいいっぱいになってしまうところは分かります。私は高校1年生のとき、連続ドラマ「GTO」(‘14年、フジ系)で、初主役回をいただいたことがあって。そのときは、本当にいっぱいいっぱいで、「亜樹ちゃんもそんな感じなのかな?」って思いました。
もちろんあそこまでの行動力はないですけどね。1人で上京して、漫画喫茶で生活するってすごい行動力ですよね。でも撮影で行った漫画喫茶が快適過ぎて、本当に寝ちゃったんですよ(笑)。ガチ寝でしたね(笑)。監督のカットで「あっ寝てた」みたいな(笑)。
――監督からはどんなアドバイスがありましたか?
最初にお会いしたとき、どんな感じで演じたらいいかっていう確認をして。監督からは、「亜樹ちゃんを岡本夏美が演じたらどうなるかっていうのを見せたい」って言われました。
なので、シーンによってここは笑顔でとか、ここはこういう表情でっていうのを考えながら演じました。
――撮影期間中は亜樹に成り切っていたんですか?
そうですね、だから子供っぽかったと思います。マネジャーさんにもそう言われました。自然と役が入っていたというか。いつもと違うテンションだったと思います。亜樹を演じていて、自分でも見たことのない顔をしてるシーンとかありましたね。
撮影後、監督からも「亜樹の中にいろんな人がいて、すごく面白かったよ」って言われてうれしかったです。
――特にお気に入りのシーンはありますか?
相手によって全然表情が違うというか、少し意識していたんですけど、でもそれを超えるくらい声のトーンとか話し方とかも違っていたと思います。中でも岩松(了)さんと出会う夜の公園のシーンは、亜樹ちゃんにとっての分岐点でもあると思うし、岩松さんとお芝居できたのもすごくうれしかったですね。
――亜紀は強い女性ですよね?
二階堂さんにお会いしたときも、そう感じました。芯の強い女性だと思います。
――見どころをお聞かせください。
麻雀映画なので、闘牌シーンもしっかり描かれているので、そこも注目していただきたいです。あと、姉妹のシーンは、素ではないですけど、それに近い感じだったと思います。
――姉役の中山(絵梨奈)さんとは撮影以外ではどんな感じで過ごしていたんですか?
とにかくかわいい! こんなお姉ちゃんがいたら家から出られないよっていうくらいかわいかった! 二階堂姉妹もすごく仲が良いってお聞きしたので、そういうところも出したいなって話していました。
――今後、どんな役に挑戦したいですか?
まだ大人の役をやったことがないので、女性の魅力をたくさん見つけて、大人の女性を演じたいです!
6月3日(土)シネマート新宿・心斎橋ほか公開
出演=岡本夏美、増田有華、中山絵梨奈、彩輝なお/岩松了
原作=「aki」花崎圭司 大崎充 二階堂亜樹(竹書房刊)
麻雀監修=麻雀企画集団バビロン
協力=日本プロ麻雀連盟
監督=中村祐太郎
配給・宣伝=AMGエンタテインメント
(C)2017花崎圭司・大崎充/竹書房/『aki』製作委員会
【HP】aki-movie.com
雀荘で生まれ育った少女・アキ。15歳の冬、ボストンバッグひとつで東京にやってきた彼女が求めたのは、自分の力だけで勝ち取る「本物の人生」だった。アキは大都会の厳しさに打ちひしがれながらも、自身が持つ唯一の武器「麻雀」によって生きることを決意する。しかし、その前に立ち塞がる汚い大人たちと大都会の現実。だが、少女雀士・ひまわりと「ミスター麻雀」小島武夫との出会いが、彼女の「人生」と「麻雀」を大きく変えていくこととなる。