俳優の杉野遥亮が3月20日、都内で行われた映画「やがて海へと届く」(4月1日[金]公開)の舞台あいさつ付きプレミア試写会イベントに、主演の岸井ゆきの、共演の浜辺美波、メガホンを取った中川龍太郎監督と共に出席した。
本作は、彩瀬まるによる同名小説「やがて海へと届く」(講談社文庫)の映画化。突然いなくなった親友を思い続ける主人公が、深い悲しみを抱えながらも前に踏み出そうとする姿を見つめる物語。主人公の真奈を岸井、親友のすみれを浜辺、すみれの恋人・遠野を杉野が演じる。
「ゴールド免許を取れる予定だったのに…」と肩を落とす
本作を見た感想を求められた杉野は「参加した日数が少なくて、モニターをチェックするわけでもなかったので、出来上がった作品を見たときはとにかく『すげえきれいだな』と思いました。自分も不安に思うようなことがあったので、すごく助けられているなって思いました」と語る。
自身が演じた遠野は、彼女に親友といえる女友達がいて、その二人の関係が深いという立場。そのような状況を男としてどう感じるか尋ねられると、「関係値は各々だと思うんですけど、個人的には自分に話してくれないことを女友達に話されたりすると、『どっちが大事なんだよ』って思うかもしれないです」と口を尖らせつつも、「でも、心許せる人がいるという点ではいいのかなと思います」と理解を示した。
また、卒業シーズンであることにちなみ、自身の卒業エピソードを披露することに。岸井は、自動車教習所を卒業したことを明かし、浜辺も運転免許証取得が「近年の目標」とうらやましがった。
一方、杉野は「免許は持っています。言っていいのか分からないけど…やめとこうかな」と何かを言いたそうな様子で、すぐに「免許更新を忘れちゃって(笑)。この間(取得)し直したので大変でした」と告白。加えて「ゴールド免許を取れる予定だったのに、また青とか緑とかそういうのになっちゃって…」と肩を落とし、「怒られるかな、こんなこと言ったら。ダメかな…」と我に返り、スタッフの顔色を伺った。
おしゃれをするのは「格好良いから！」
さらに、自身の卒業エピソードについて「この間まで現場に行くときはジャージにサンダルで、上には何かのクランクアップでもらったTシャツとかを着て行っちゃうような毎日だったんですけど、それをやめました。ちゃんとおしゃれをするようになった！」と胸を張る。
おしゃれをするようになった理由を聞かれると「格好良いから！」とコメントして笑わせ、「あとは気持ちにスイッチが入る。おしゃれは足元からって言うじゃないですか。いい靴を履いて出るとスイッチが入るので、それをやるようにしましたね」と笑顔で語った。
◆取材・文＝風間直人
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