「ラーメン二郎」の“総帥”山田拓美氏の人柄と功績に迫るドキュメンタリー番組が放送決定
フジテレビでは、3月30日(水)にドキュメンタリー番組「NONFIX『ラーメン二郎という奇跡~総帥・山田拓美の“遺言”~』」(深夜0:55-1:55※関東ローカル)を放送。絶大な人気を誇りながらも、かたくなに取材を断り続けてきた「ラーメン二郎」の総帥・山田拓美氏の人柄と功績に迫る。
山田氏の慶應義塾大学“特選塾員”選任を記念して番組制作が決定
1968年に創業した「ラーメン二郎」。東京・目黒区の都立大学駅の近くに店を構えたが、1970年代に入ると港区・三田の慶応義塾大学のすぐ近くへと移転。それ以来、慶應生のソウルフードとして愛されると同時に、その唯一無二の味は多くの人を魅了し、今や都内を中心に42店舗が存在。その全てのお店が連日行列を作るなど、50年以上にわたって絶大な人気を誇る、ラーメン界の一大カリスマ店となった。
パワフルな1杯は「二郎はラーメンではない。二郎という食べ物である」「3回食べると抜け出せなくなる」などの独特な格言めいた言葉とともに、“ジロリアン”と呼ばれる数多くの中毒者を輩出。芸能人、スポーツ選手、政治家など各界にファンを公言する者も多い。
そんな「ラーメン二郎」の大きな特徴の1つが、徹底的に取材拒否を貫いていることだったが、創業者であり“総帥”という呼び名でファンからも愛され続けている山田氏が、2019年2月に慶應義塾大学から特選塾員に選任されたことを記念して、その人柄と功績を形に残すことを目的に、今回特別に番組が制作されることとなった。よって、「ラーメン二郎」は今後も取材については従来通りお断りするという。
5時間以上におよぶインタビュー&三田本店の1日密着も
番組では、山田氏に対して5時間以上におよぶインタビューを敢行。料理人の道を目指すも挫折してしまった山田氏は、その後ラーメン店を始めたがこれもうまくいかず、諦めて店を畳もうと思ったその日に1人のお客さんの言葉に奮起し、今の「ラーメン二郎」の原型となる1杯を作り上げた。今でも強烈なインパクトを放つラーメンを50年以上も前にどうやって生み出したのか、その秘密に迫る。
そのほか、スープや麺、豚など、ラーメンに関する細かいこだわりについて、山田氏が直接語るシーンや、今や40人を超える各支店の弟子たち、ひととき共に店に立っていた妻、そして2代目として店を継ぐ息子への思いを吐露する様子など、二郎ファンのみならず、ラーメンファンにとって貴重な映像が紡がれる。
また、山田氏のインタビュー以外にも「ラーメン二郎」三田本店の仕込みから片付けまで、営業の様子に番組が丸1日密着。弟子や妻へのインタビューや、常連客と山田氏の交流など、あらゆる角度から「ラーメン二郎」に迫ることで、その魅力やこれまでベールに包まれていた秘密を明かしていく。
さらに、2020年2月に行われた山田氏の喜寿を祝うパーティーの様子も撮影。このパーティーは、山田氏の喜寿を祝うとともに、特選塾員に選ばれたことも祝うために開かれたもので、慶応義塾大学と「ラーメン二郎」、それぞれの関係者が1000名近くも駆け付けた。そんなパーティーの映像が初公開される。