俳優の村上虹郎が、3月24日、都内にて開催されたBS松竹東急のドラマスペシャル「夜のあぐら~姉と弟と私~」記者発表会に、井上真央、尾野真千子と共に出席。撮影現場で披露したピアノの腕前を井上に明かされ、動揺する一幕があった。
BS松竹東急とは、松竹と東急がタッグを組み、3月26日(土)に開局する新たなチャンネル。「夜のあぐら~姉と弟と私~」はその開局記念特別企画として制作され、4月9日(土)夜9:00-放送される。
原作は芥川賞・大江健三郎賞受賞作家である長嶋有の作品で、父親の死に直面した主人公・秋子(井上)が、遺産相続をめぐる騒ぎに巻き込まれる中で家族という“繋がり”を再発見し、不器用ながらも前を向いて生きていこうとするヒューマンストーリー。尾野は秋子の姉・春子、村上は弟・雪雄を演じる。
村上のピアノは「かっこ良過ぎて悔しい」井上も絶賛
秋子は元ピアノ講師であることから、劇中では井上がピアノを弾くシーンも。井上は「ピアノは小学校1年生くらいのときに少し通ったんですけど、まったく上達しなくて、ふてくされてすぐ辞めたんです」と告白。
続けて「今回(ピアノを)教えてくださった先生が、とても褒めてくれるんです。なのですごく頑張れて、今回は最初から最後まで弾くことができました」と充実の表情を浮かべた。
そんな井上について、村上は「元々弾いてらっしゃったのかと思っていました。『いつからやっていたんですか』って聞くのもおこがましいなって、言わないようにしていたんですよ。普通に余裕で弾いている感じに見えていたので、途中で(元々弾けたわけではないと)気付いてビックリしました」とコメント。
すると井上は「虹郎くんが(ピアノを)タラランってやっていたから『何かやってみて』って言ったら、『弾けないんですよ』って言いながら、ドゥルルルンって弾き始めて。カッコ良過ぎて悔しかったです(笑)」と、現場で村上がピアノの腕前を披露していたことを明かした。
これに対して、村上は「そんなことないですよ」と動揺。井上がなおも「『忘れちゃいましたー』とか言いながら、カッコイイ音色を…」と続けると、村上は「違うんですよ。また母親とかに怒られるんで。『音楽できるフリすんな』って言われちゃうんで。やめましょう、この話は(笑)」と、母であるアーティスト・UAを持ち出して笑わせた。
また、現場では各々が歌を歌っていることが多かったという。尾野は「ストレスからなのか、何から来ているのか分からないですけど(笑)」と振り返り、井上は「撮影が朝から長くて、寒くて。またコロナの感染対策をしながらだったので、みんなで自分自身を鼓舞していました」と撮影の裏側を語った。
村上も歌を歌っていたことが多かったそうで、尾野はその歌声を「うまいんですよ」と絶賛。井上も「聴き入っちゃうんですよね。デビュー、きっとしますよ」と続けると、村上は「(井上の)プロデュースで(笑)」と冗談交じりに応じていた。
◆取材・文=山田健史