上白石萌音、深津絵里、川栄李奈がヒロインを務める連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。クライマックスが近づく中、4月1日放送の第107回では勇(目黒祐樹)の妻・雪衣(多岐川裕美)が過去の後悔を口にする場面が視聴者の感動を呼んだ。(以下、ネタバレがあります)
「ごめんなさい、安子さん」
100年にわたる女性たち3世代の人生を描く「カムカム―」。第22週「2001-2003」では、安子(上白石)の孫でるい(深津)の娘・ひなたのエピソードが中心に描かれている。
ひなたの働く条映映画村でハリウッド映画の撮影の一部が行われることとなり、その準備が着々と進められていた。ひなたの大叔父である勇の会社・雉真繊維の作る足袋が撮影に使われることも決まった。
そんな中、雪衣が入院したとの知らせを聞き、るいが見舞いに駆けつけた。るいの姿を見た雪衣は、病室のベッドの上で「ごめんなさい…ごめんよう、るいちゃん。ごめんなさい、安子さん…」と何度も謝罪の言葉を口にし、かつて安子に対して抱えていたモヤモヤした感情を打ち明けた。
若き日の雪衣の言葉、その真意は
るいを連れて婚家である雉真の家を出たり、また戻ってきたり。裕福な家の未亡人でありながら、ひとりぼっちのるいを置いておはぎを売り歩いたり。雉真家での安子の立場について誰からも説明されることのなかった雪衣にとって、戦後の苦しい時代にもかかわらず奔放な安子の行動は、理解できるものではなかった。
「ごめんなさい」は、そんな時代に雪衣が幼いるいにぶつけた“あの言葉”に対するものだった。