安室は「現代のヒーローで、男の理想。見習うべきところがたくさんある」
――数多くの作品に出演されている中、古谷さんにとって「名探偵コナン」という作品はどのような存在でしょうか?
古谷:僕は元々「名探偵コナン」のファンだったので、その作品で大きな役目を担うキャラクターとしてレギュラーで出させていただけたことは本当に自慢でした。安室が出てくるまでは、「探偵たちの鎮魂歌」(2006年の劇場版)などで犯人の役でしか出ていなかったんですね。それでもうれしかったのですが、こんなにカッコいいイケメンキャラクターをやらせていただけて、しかもコナンくんと相棒のように事件を解決したりするなんて、本当に“夢がかなった”という感じでした。
――では、安室透というキャラクターについては?
古谷:現代のヒーローであって、男の理想。僕にとっても理想形じゃないですかね。まずスキルが多過ぎる(笑)。何でもできてしまうのがすごいのと、老若男女、全ての人に対して気配りできるところは人間的にも素晴らしいですよね。見習うべきところがたくさんあると思います。
――特にここ数年で爆発的な人気を博したキャラクターですが、古谷さんご自身はその熱狂的支持をどのように受け止めていらっしゃいますか?
古谷:元は青山剛昌先生がこんなに魅力的なキャラクターを生み出してくださったからですし、「名探偵コナン」という人気作品の中でも一人のキャラクターにこれだけスポットが当たって、スピンオフ作品が作られるまでになったというのは、今の時代や送り手受け手の思いなど、全てが一致してキャラクターが生きているからこそだと思うんですね。そこに自分が関われたことが本当にうれしいですし、大人気の期待に添えるように、真摯に全力で演じていかなければならないという思いを新たにしています。
――古谷さんのキャリアをもってしても、演じるのが難しい役柄なのですね。
古谷:3役をやっているみたいなものですからね。いわゆる熱血ヒーローの部分もあるだろうし、悪役の部分もあるし。これまで僕はさまざまなキャラクターを演じてきて、演じたキャラクターの一つ一つから得たものが僕の中に蓄積されている。その部分を“トリプルフェイス”に生かせているのかなという自負はあります。
TOKYO MX:毎週月曜深夜1:20-35
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※Netflixにて独占配信中
出演=古谷徹(安室透役)、潘めぐみ(ハロ役)、榎本充希子(榎本梓役)、百々麻子(栗山緑役)、飛田展男(風見裕也役)ほか
(C) 新井隆広・青山剛昌/小学館・「名探偵コナン ゼロの日常」製作委員会