中川さんが演じると甘えん坊の部分がよりリアルに感じられて(苦笑)
――ゆうが、亜衣と美沙と話しているシーンはリアルだなと感じます。
そうなんです。亜衣ちゃんが話していることが理想で、美沙さんが現実なんですよね。「ずっと好きな人とキャッキャしてたいじゃないですか?」と言うのが亜衣ちゃんで、「そうもいかないのよ」と言うのが美沙さん。
私はどっちも分かるなと思うのですが、だからこそ現実と理想を突き付けられて、どうする?ゆうちゃん?みたいな。ゆうちゃん1人では思いつかなかったことを言ってもらえるので、2人の存在にはすごく助けられているなと思います。もちろん最終的に決断するのはゆうちゃんで、他人任せではないですけどね。
――尚紀は甘えん坊のダメ男ですが、中川大輔さんが演じる尚紀はいかがですか?
尚くんは原作のコミックの時点からすごく甘えん坊でかわいらしいのですが、中川さんが演じると甘えん坊の部分がよりリアルに感じられて(苦笑)。7年一緒に暮らしているなかでそうなってしまったし、ゆうちゃんもそうさせてしまったわけで、どちらが悪いということではないんですけどね…。
――中川さんは現場ではどんな雰囲気ですか?
尚くんにぴったりのやわらか〜い雰囲気の優しい方です。初めて会った時からすごく人懐っこかったので、シーンごとの相談もしやすかったです。ゆうちゃんがより裏切られたと感じる動きはどんなふうかということを、監督と3人で話していました。
――例えば、第1話でゆうが誕生日のプレゼントかと期待して受け取った荷物を、尚紀が奪っていったところとか?
そうです(笑)。結構勢いよくバンッと取って行って、「待ってました〜!」の言い方も私の想像以上だったので、演技でも内心しんどかったです(苦笑)。無邪気さって悪意がないからこそ、刺さるんですよね。