対照的な二人の作家のおとりよせライフを描く「先生のおとりよせ」(毎週金曜夜0:52-1:23、テレビ東京ほか)が現在放送中。ドSで無愛想な官能小説家・榎村遥華を向井理、ドMでフェミニンな美少女漫画家・中田みるくを北村有起哉が演じる。
作品の印象は「とにかくセリフが多い」
――台本の印象と演じるうえでこだわったことをお聞かせください。
向井:すごくテンポが良くて、スピード感がある台本だと感じました。とにかくセリフが多くて…。覚える量もですが、しゃべる量が多くてなかなか大変でした。でも、現場でアイデアを出し合いながら、クリエーティブにできたと思います。
北村:ドSとドМというところがありましたけど、芝居している最中はそれを忠実にというのが難しい部分ではありましたが、そこにこだわり過ぎず、現場のグルーブ感を大事に演じました。
向井:演技面でいうと、セリフの言い方はこだわりました。あまり抑揚付けずにまくしたてる話し方が特徴だと台本を読んで感じたので、止めずにマシンガンみたいに言い放つようにしていました。
北村:僕は“ドМのフェミニン”というのは捉えどころがないまま演じていたのですが、ただのオネエキャラにはならないように気を付けていました。
――撮影中に楽しみにしていたことはありますか?
向井:食べ物は本当においしかったです。僕はコーヒーが好きなんですけど、第2話で登場するコピ・ルアクというジャコウネコのフンからとったコーヒーは楽しみにしていました。セリフもありましたが、「もはやコーヒーじゃない」と感じるくらい濃厚な香りとコクがありました。撮影が終わってから実際にお取り寄せしました。
北村:せんべい汁を初めて食べました。初めて食べるものが半分以上あったので、芝居する上でもフレッシュな芝居ができたと実感しています。
向井:あと、僕は言葉のチョイスがドSで結構ひどいことをさらっというので、ちょっと気持ちよかったです (笑)。
北村:あんな言い方していたら友達なくすよね(笑)。その分、関係性がはっきりしていたのではないかと思います。中田も反撃してみたりもするんですが、無力に近い感じ。そこも理屈じゃない感じですごくよかったです。