青森県のダンス&ボーカルユニット・RINGOMUSUME(りんご娘)のメンバーとして活動し、3月31日に同グループを卒業した王林。バラエティータレントとしても人気を集め、テレビ出演の際には津軽訛りで郷土愛を熱く語り、青森の魅力を精力的に発信してきた。「青森は自分の充電場所」と語り、ソロになった今後も青森に住み続けることを明言。郷土発信を続けていくという彼女の最終目標は、「青森県の知事になること」だと話す。大学で経法学を学んだ王林が目指す、今後の郷土発信のビジョンとは?
当たり前すぎて気付けなかった青森の魅力
――りんご娘を卒業されて10数日(取材時)。自分の中で何か変化はありましたか?
私はりんご娘を続けたかった側なので、正直まだ悲しさはあって、いつも通りに戻るにはまだちょっと時間がかかりそうです。今まで一番上にあった活動がなくなってしまって、そこがぽっかり空いている感じです。でも、新たな道に向かっているメンバーを見ていると私も止まってはいられないし、新しい環境で青森のために何ができるだろうかって、自分と向き合い直している時間でもありますね。
――9歳でりんご娘の妹グループ・アルプスおとめに入ってから15年。活動を通して見てきた青森はどのようなものでしたか?
今でこそこんなに青森が好きな自分がいますけど、小さい頃はそういう気持ちはなく、事務所に入ったのはモデル活動がしたいという夢のためでした。青森での暮らし、そこにある光景は私にとって当たり前のことで、好きか嫌いかなんて考えたことすらありませんでした。それに変化が出てきたのはりんご娘に移った頃。中学3年のときですね。県外でのお仕事が増えて、そのとき青森のことが全然知られていないという事実にびっくりしたんです。青森の美味しいもの、きれいな光景、弘前の桜祭りとか、有名だと思っていたものがそうではなくて、それは悔しかったし、悲しいことでした。
田舎って、発信するのが苦手だと思うんです。私自身そうだったように、当たり前すぎるからそこにある良さに気付けていないんです。りんご娘を卒業して、今までできなかったモデル活動への夢とか、ワクワクする部分もあります。でも、一番に考えたいのは青森のこと。青森の良さをもっともっと発信していくことが、これからの私の活動かなと思います。