――「るろうに剣心」とは打って変わって…井頭さんといえば先日「遅刻するおむすび少女(女子高生編)」の動画も話題になっていましたね(笑)。
あ~! あれは去年撮ったものなんですけど、食パンじゃなくておにぎりをくわえて走るというのが斬新でした(笑)。見た目には分からないかもしれませんが、海苔がだんだんふやふやになっちゃって、途中で落とさないか焦りながらやっていました。
――最初は海苔もパリパリだったんですか?
ある程度はパリパリだったんですけど、おにぎりなので湿ってくるとお米がしっとりして落ちちゃうんです(笑)。しかもコンビニのおにぎりのようにお米全体が海苔で包まれているわけではなく、真ん中に海苔一枚あるだけなので、大変でした。
――頼みの綱の海苔が…(笑)。
そうなんですよ。でも、監督のカットがかかるまで私は突き進むのみだったので、落ちないかハラハラしながら頑張りました。お米は新潟の名産物なので、いい宣伝になったのなら良かったです!
――ちなみに、おにぎりの具だったら何が一番好きですか?
最近は1周まわって梅が好きです。10代の頃はツナマヨ派だったんですけど、20歳を超えてからツナマヨを選べなくなってきて…(笑)。最近は梅や鮭など、ヘルシーで低カロリーなものを選びます。
――20代前半で…!?(笑) でも、1周まわって梅にいく気持ちは分かります。
分かりますか!?(笑) 結局定番のものが一番おいしいって落ち着きますよね。“おむすび少女”では、カツが挟まっているおにぎりを食べたんですけど、それもすごくおいしかった。次1周まわる途中にカツも入ってくるかもしれません(笑)。
――そして去年20代に入ったと思ったら、先日早くも21歳になりましたよね。この1年はどうでしたか?
去年「花の20歳です」って言ってたのに、本当に「秒」で過ぎましたね。20代は一瞬だとずっと言われていたんですけど、身をもって実感しました。こうやって大人になるにつれて1日1日が早く過ぎていくんでしょうね。
――では、あらためて21歳の抱負を!
芸歴10年目の新しい挑戦の第一歩として、まずは「るろうに剣心」を完走することが目標です。
そして私はずっと童心を忘れないでいようと心掛けているんですが、審査員特別賞をいただいて「第13回全日本国民的美少女コンテスト」(2012年)の時を振り返ってみても、中身はあんまり変わってないんですよね。昔も今も、いつもふざけたことばかりしている(笑)。
エンターテインメントにおいて、初めてジェットコースターに乗るときのようなワクワク感、心が躍る感覚は常に大事にしていたいです。特に今はコロナ禍で、よりそういうものが求められているんじゃないかなと思うので、表現者としてまずは自分自身が楽しむことで見てくださる方にもそういう気持ちが伝わるんじゃないかなと。
この舞台を観に来てくださる方にはそういう思いをしていただけるように、21歳のいいスタートとして「るろうに剣心」を頑張ります。そして次にいただく仕事にも真摯(しんし)に向き合っていけたらなって思っています。
――流浪に…とまでは言いませんけど、コロナが落ち着いたら行ってみたい所はありますか?
私、海外に行ったことがないんです。パスポートは持っていて、コロナで2020年春に緊急事態宣言が出された直前に更新したんですが、結局どこにも行けていないので、とりあえず海外に行きたいです。
もし行くとしたらグアムかハワイか。若いうちに行くと世界観が広がるよって言われたので、どちらかは20代のうちに行きたいです。あと、パリのきれいな街並みも見てみたいですし、「ハリー・ポッター」シリーズが好きなのでイギリスに聖地巡礼もしてみたい。
テレビでしか海外の風景は見られていないので、海外への憧れは強いです!英語はまだしゃべれないですけど、英語がしゃべれる友達と行けばいいかなって(笑)。
――最悪ボディーランゲージでなんとかなりますよ(笑)。
そうですよね(笑)。あとは仕事でも海外に行ってみたい。いろいろと視野を広げる意味で、いろんな世界を見て、器の大きな人間になれたら。未来のために今できることを精いっぱい頑張ります!
◆聞き手=月山武桜
5月17日(火)~6月24日(金)
東京・IHIステージアラウンド東京にて上演
原作:「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」和月伸宏(集英社 ジャンプ コミックス刊)
脚本/演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
音楽:太田健(宝塚歌劇団)/和田俊輔
出演:小池徹平 黒羽麻璃央 松下優也 加藤清史郎 岐洲匠 奥野壮
井頭愛海 鈴木梨央 伶美うらら 山口馬木也 加藤和樹 ほか
特別協賛:くら寿司
主催:TBS/ディスクガレージ/ローソンエンタテインメント/電通/梅田芸術劇場
公式HP:https://www.ruroken-musical.com
公式Twitter:@rurokenmusical
クレジット:(C)和月伸宏/集英社