AKB48チーム8の結成8周年を記念した単独舞台「AKB48 Team8『KISS 8(キス バイ エイト』-8th Anniversary Special Performance-」が、5月13日に東京・天王洲 銀河劇場で開幕した。
同舞台は、2018年に上演されたチーム8出演の舞台「KISS KISS KISS」を進化させた作品。2016年より上演が行われてきたチーム8単独舞台の第5弾となる。古典的名作・ファンタジー・コント・ラブストーリー・青春ドラマなど、古今東西ジャンルを超え、「KISS」をモチーフにしたさまざまなストーリーを演じるオムニバス舞台の他、チーム8のレパートリーを中心にAKB48グループの楽曲パフォーマンスが展開される。
この日は、メインキャストで坂口渚沙、高橋彩音、吉川七瀬、小田えりな、服部有菜、高橋彩香、永野芹佳、濱咲友菜、徳永羚海、行天優莉奈、山田杏華、藤園麗、橋本陽菜、入れ替えメンバーで岡部麟、小栗有以、左伴彩佳、歌田初夏、大西桃香、ゲストで倉野尾成美が出演。ほか、お手伝いメンバーとして登場した吉田華恋、佐藤綺星(AKB48第17期生)が「ハートの独占権」を披露、本編とライブの間には17期生の平田侑希と橋本恵理子も登場し「ハート型ウイルス」をパフォーマンスした。
初日公演の前にゲネプロが行われ、囲み会見に坂口、小田、高橋、濱、小栗、倉野尾、脚本・演出の横内謙介氏が登壇した。
小田えりな「オムニバスなのでみんなが主役」
初日を迎えるにあたり、坂口は「コメディーのお話が多いので、みんなで笑いながら稽古をしていたんですが、結構笑顔が多かった現場なので、今から始まっていくのが楽しみです。私は、『KISS KISS KISS』は出ていなかったんですけど、そのお話がすごく面白かったので、今回はそれを超えられる面白さを出せるように、みんなで頑張りたいと思います」とコメント。
高橋は「チーム8でやらせていただいた舞台『マジムリ学園』(2021年)とは、テイストが変わって、すごくハッピーなお話とか、笑えるお話がたくさんなので、私もみんなで笑いながらできるのがすごく楽しみです。個人的には、お芝居以外に一つ気合を入れたものがあるので、それを皆さんに公開できるのが楽しみ」と、それぞれ意気込みを語った。
また、小田は「オムニバスなので、みんなが主役になるお話がいろいろあるんですけど、特に私のお話は歌うシーンがいくつかあって、ストーリーの中での心情を歌詞に気持ちを込めて歌うので、ぜひそちらを注目していただきたいです」とアピール。
濱は「私は前回の『KISS KISS KISS』に出させていただいて、それと同じ役をやらせていただく日もあるんですが、その時に無我夢中でやっていたものを、もうちょっとレベルアップした状態でお届けできればいいなと思います。他にもいろんな役をやっていて、人間じゃない役をやってたりするので(笑)、それがどういう感じで皆さんに伝わるのか、そこも楽しみにしていただければ」と、自身の見どころを明かす。
倉野尾は「チーム8の8周年記念舞台ということなので、チーム8にしかできない舞台だなとすでに思っています。それぞれの成長した姿、4年前に出てたメンバーなんて、特に同じ劇場でやるっていうのはすごく感慨深いなというものがあります。私は日替わりキャストとしてロミオとジュリエットのジュリエットをやらせていただくので、しっかり務まるように、皆さんにお届けできるように頑張りたい」と意気込んだ。
「好きにやってください」って言えるくらいの俳優になった
4年前の舞台「KISS KISS KISS」に続き、今回の作品も手掛ける横内氏は、「4年前の時は、『とにかく大きな声を出そうね』とか『ちゃんと退場するまで演技してね』とか、そういうこと(初歩的なことから指導)があったんですが、4年でこんなにも人は成長するんだなって。もちろん、メンバーもずいぶん様変わりをしているんですけども、新しい子たちまで意識がすごく高くなっていて。『マジムリ学園』はちょうど1年前ですけど、今回はもう“ゆるゆる学園”です。ほぼ野放し、『好きにやってください』みたいな。でも、『好きにやってください』って言えるくらいの俳優になったってことなんじゃないかなって気がしました。役作りを意識してくれているので、すごくレベルが上がっている」と、メンバーたちの成長に驚いたという。
「ここから2、3年後に確実にいろんな舞台で活躍できる素材が育っていると思うし、さらに言うと本格的なミュージカルだとか、映像作品でしっかりと活躍できる女優さんたちが必ずここから生まれるという手応えをすごく感じています。ですから、基本的にはファンの皆さんに8周年のお祝いでプレゼントする舞台だと思いますけども、できれば関係者の方とか舞台関係の方など作っている方々に見ていただいて、キャスティングを考えていたら見つけてほしいなという思いで、プレゼンもしているつもりでいるで、今回は臨みます」と、この舞台にかける思いを明かした。
横内氏のコメントを受け、小栗は「決めるところは決めるんですけど、本当に自由にやっていいよというところも多くて。でも、それが舞台の良さだなと思いますし、毎回いろんな違う舞台が見られるんじゃないかなと思います。私もアドリブをどこかで入れられたらいいなと思っているので…うそになっちゃうかもしれないですけど(笑)、どこかで入れられたらいいなと思っています。ライブとかも毎回違うので、毎回違うエイトの舞台を楽しんでもらえたら」とアピールした。
※高橋彩音、高橋彩香の高は正しくは「はしご高」。
※濱咲友菜の濱は旧字体が正式表記。