坂口健太郎“小勝負”と杏“白熊”の凸凹バディ
公正取引委員会(以下、公取委)で働く小勝負(坂口健太郎)は、20歳で司法試験に合格。東大法学部を首席で卒業後、どの会社・官庁にでも就職できたのに、あえて公取委に就職したことで、周りからは「もっといいところに入れたはずでは?」と度々疑問を投げかけられる。
小勝負自身は公取委で働くことにこだわりがあるようで、「弱くても、戦わなきゃいけない」と使命感を燃やす様はどこか狂気じみている。その理由は小勝負の過去に関係がある。他の審査官とは違う独特の視点や洞察力がある一方、人とは違う調査の仕方で周囲からは変わり者と思われている。
そんな小勝負の身勝手な行動に、いつも振り回されるのが白熊(杏)。理屈っぽい小勝負とは性格や考え方など、なにもかもが正反対。男勝りな性格で、警察官の父に憧れ、自らも警察官になる。しかし、ある事件で犯人を目前で取り逃がしてしまい、そのことが問題視され公取委への異動を命じられる。
異動して早々に、公取委が他の官庁に比べて「弱小官庁」だと説明され、その実態に驚きながら、個性豊かな“ダイロク”のメンバーと共に、企業の不正を暴こうと奔走。企業への立ち入り検査のほかにも、事情聴取や、張り込み・尾行など真実を突き止めるために、警察のようなことも行う一方、警察のような強力な権力を持たない公取委の捜査には、さまざまな障壁があり、白熊は公取委の実情にがくぜんとする。
頭が良すぎるがあまり時に突拍子もない行動を取る小勝負と、実直で感情のままに行動し頭で考えるよりも先に、気持ちと体で体当たりしていく白熊はなかなか分かり合えず対立してしまう。しかし、白熊は「たとえ弱くても戦う」と大きな敵にも臆することなく向き合う小勝負の考えや姿勢を次第に理解していく。
第1話あらすじ
刑事としてとある事件の犯人を追う白熊(杏)は、犯人を目前で取り逃がしてしまう。白熊は犯人を取り逃がしたことを問題視され、公正取引委員会への異動を命じられる。突然のことに動揺したまま、公正取引委員会・第六審査へと赴いた白熊。そこで、小勝負(坂口)ら、第六審査・通称“ダイロク”の面々と出会う。
刑事から公正取引委員会という右も左も分からない場所へとやってきた白熊の教育係を任せられた小勝負だが、白熊に手取り足取り公取委の仕事を教える気など一切ない様子。そんな中で、二人が調査することになったのは、複数のホテルで行われているウエディング費用のカルテル問題。調査の中で、自由奔放に行動する小勝負と、刑事と公取委での世間の認知度や扱いの違いに苦しむ白熊。そんな二人は、なぜか調査中に警察に追われる立場になる。