そして義経は、自分ならいかに鎌倉を攻めることができるかと嬉々として語った。まるで幼い少年が遊びの作戦会議をするように、ワクワクと心躍らせて目を輝かせる義経。武蔵坊弁慶(佳久創)が館の外で果敢に戦う様子を「いいねぇ!アハハ」と笑って見せたのだった。
それは、かつて「戦のない世で、私のような者はどうやって生きていけばよいのだ」と語り、兄を信じて生きてきた義経の最期だった。その後、鎌倉には義経の首桶が届けられた。
頼朝は「九郎、よう頑張ったな!さぁ話してくれ。一ノ谷、屋島、壇之浦、どのようにして平家を討ち果たしたのか。おまえの口から聞きたいのだ。さぁ、九郎、九郎。話してくれ…すまぬ…」と、ひとりむせび泣いたのである。
SNSには主要人物として物語を盛り上げた義経への視聴者の思いがあふれ返った。「こんなに人間臭くて魅力的な義経像は初めて」「泣きたい気持ちと悲しさを持ちながらほほ笑む義経。演技力に脱帽」「最期のそのときは見せずに、首桶というラスト。三谷幸喜さんの頭の中見てみたい…」など、“義経ロス”の声は放送後しばらく続いた。
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