新キャストの面々は「今を生きる少女たちの憧れとなる女の子」
『にゅ~』の新要素で目を引くのが、メインキャストであり、主題歌の歌唱も務める声優ユニット・Smewthie(スミュウジー)の面々だ。
小池「『にゅ~』の中心には、今を生きる少女たちの憧れとなる女の子たちに立ってもらおうと思い、新たなキャストを選定しました。正直コロナ禍で完全に当初の予定通りにはなっていないのですが、それでもライブや動画配信サイトでの番組など、通常のアニメの声優に留まらない活動をしてもらっています」
約3000人応募のオーディションを経て選ばれた桃宮いちご役の天麻ゆうきを始め、藍沢みんと役の日向未来、碧川れたす役の十二稜子、黄歩鈴役の戸田梨杏、藤原ざくろ役の石井萌々果と、Smewthieのメンバーは演技経験の有無や出自はバラバラ。そんな彼女たちだが、約1年半の活動を経ての変化に、近くで見守ってきた人々は目を細める。
大貫「これまで活動してきたフィールドも違う5人だから、最初は互いに『どういう風にしようか』と様子見でした。でも色々な活動を通してどんどん仲良くなって、絆も強まり『5人のチーム』になったと日々感じています」
清水「アフレコで様子を見ていましたが、最初はキャラクターとして演じることに苦戦している方もいました。でも今は完全にキャラクターを自分なりに噛み砕いて、そのキャラクターになっているんですよ」
原作を現代にフィットするようアレンジ、肩ひじ張らずに見てほしい
最後にこの再アニメ化というプロジェクトを実現させたひとりである小池さんに、本作の見どころを語ってもらった。
小池「2月に解禁したPVで、ファンの方の中でも少し話題になっていましたが、原作ではいちごが最初のミュウミュウでした。でも『にゅ~』では、みんとが先にミュウミュウになっています。これは5人のパーソナリティをより深堀りして、みんとには女性の自立というテーマの一端を担ってもらっているからです。そんな風に原作の大きな流れや伝えたいメッセージは踏襲しつつ、今を生きる女性や、そんな女性と共に歩む男性に、より身近に感じてもらえるように、物語や描写をアレンジしています。ただ、皆さんには難しいテーマを扱っている作品だと身構えず、まずは可愛いキャラクターたちやドキドキハラハラなストーリーを、肩肘張らずに楽しんで見てもらえると嬉しいです」
■取材・文/はるのおと
フロンティアワークス