眞栄田郷敦主演の夜ドラ「カナカナ」(毎週月~木曜夜10:45-11:00、NHK総合)。マサ(眞栄田)と暮らすことになった少女・佳奈花を演じる加藤柚凪のかわいさだけではない演技のうまさが注目されている。その佳奈花の友人候補の女の子として第6回から落井実結子が、そして6月13日放送の第17回ではマサの店の常連客の息子役で森優理斗が登場し、加藤と共に物語を盛り上げている。(以下、ネタバレがあります)
天然ボケのマサとおませな佳奈花のハートフルな物語
“夜ドラ”とは、“朝ドラ”こと連続テレビ小説の夜版ともいうべきドラマ枠で、2022年の4月に新設。本作はその第2弾となる。
原作は、「今日から俺は!!」(小学館)で知られる西森博之氏の同名漫画。100人相手のケンカに勝った伝説を持つ元ヤンキー・マサと、人の心が読める、ちょっとおませな5歳の女の子・佳奈花が織りなすハートフルコメディーが展開する。
遠縁の佳奈花を預かり、親代わりとして3カ月の試用期間を過ごす“仮免ファーザー”のマサ。佳奈花がマサと初めて会ったのは偶然だったのだが、そのときマサから南の海のイメージを感じ取った。それは人の心が読める能力がある佳奈花にとって、初めてのことで、「この人となら…」と直感で思ったのだった。
心を読める能力を持つ難役を加藤柚凪が好演
佳奈花を演じている加藤は、2015年6月13日生まれで、ちょうど第17回の放送日に7歳となった。
加藤が注目されたのは、フジテレビ系のドラマ「監察医 朝顔」シリーズ。当時4~5歳だった加藤は、主人公の娘役でナチュラルな演技を披露し、「癒される」「天使すぎる」など視聴者をメロメロにした。
それからドラマや映画で経験を積み重ね、今回もかわいさはそのままなのだが、人の心が読める能力を持っているという難役を見事にこなしている。
自分の能力をギャンブルに生かそうとする叔父・沢田(武田真治)に対するおびえをはじめ、困惑したり、悩んだりといった感情表現が伝わる表情作り。また、相手の心の中を読み取ってそれに対する語りや受けの演技でも視聴者をうならせている。