人気キャラクター・ベイマックスを主人公にした新ドラマシリーズ「ベイマックス!」。1万通りの治療法がプログラミングされているケア・ロボットのベイマックスが、街の人々のSOSに駆けつける物語が展開。そこには、今の時代に必要な“ヒーロー”の姿があった。(以下、ネタバレがあります)
ベイマックスが街の人々の“お助けヒーロー”に
瞳で心と体の健康状態をスキャンし、傷ついた人のSOSをキャッチできる能力を持つケア・ロボット、ベイマックス。2014年に公開された映画「ベイマックス」は、第87回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞し、日本でも興行収入は90億円を突破する大ヒットとなった。
一躍大人気キャラクターになり、続編としてアニメシリーズ「ベイマックス ザ・シリーズ」が製作された。そして、待望の新ドラマシリーズ「ベイマックス!」は、ディズニープラスで6月29日より全6話が独占配信中だ。ベイマックスが自分の得意分野を生かし、“お助けヒーロー”として街に繰り出す様子が描かれている。
大切なことを教えてくれるベイマックス
「ベイマックス!」は、各話10分ほどの短編。第1話は、映画の主人公であるヒロの叔母で、カフェを営むキャス(CV:菅野美穂)の物語だ。働き者のキャスが、客で賑わう店内をくるくると動き回っているうち、足をくじいてしまう。
キャスの「痛っ」という声を聞いて駆け付けたベイマックスは、治療したあと、「カフェが気がかりでストレスがたまるとねん挫の回復が大幅に遅れます。お店のことはお任せください」と、店舗経営のデータを自身にダウンロード。キャスを休ませて、ベイマックスが働くことに。
テイクアウト用のドリンクカップのフタがなかなか閉まらなかったり、注文のバナナを見つけるために他の果物を一つずつ除いていったりと、客を待たせてしまうベイマックスだが、丁寧で一生懸命な姿がなんとも愛らしい。
しかし、見かねたキャスが手伝おうとする中で再び転んでしまい、けがが悪化。カフェを閉めることで客が離れてしまうのが気掛かりなキャスに対し、ベイマックスは「カフェはほかにもあるけれど、キャスおばさんはここにしかいません」と諭した。
何事にも一生懸命に向き合う姿と、大切なことを教えてくれる気遣い。悪者と戦って守ってくれる頼もしいヒーローももちろんいいが、日常にそばにいて欲しい心優しきヒーロー、それがベイマックスだ。
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