――須崎はCTO(技術責任者)でありながら、CEOの佐奈を一途に思うという役どころですが、演じてみていかがですか。
CTOの立場的にも、須崎がしっかりしていないと会社としてもよくないなと思っていますし、技術的なことについてもちゃんと把握している役柄なので、そういった部分に難しさを感じています。最近は、仕事をする中での佐奈に対しての感情表現がちょっと難しいなと思っていて。感情をどこまで出すかという部分は繊細にやっていかないといけないなと思いながら演じています。
須崎は最初、小鳥さんを引いた目で見ていますが、だんだん変化していく人なので、須崎が成長していく姿も楽しく感じています。
――演じる中で苦労した点はありますか?
技術系の話をするシーンは状況が頭に入りづらいので、セリフを反復して覚えています。相手が話していることの意味もちゃんと理解してないといけないので、そういうシーンは特に集中しています。セットで撮影する日は、1日中感情的になるシーンもあれば、技術的な話をするシーンもあって。どのシーンもすごく集中力を使います。
――撮影の合間に、演者の方とセリフを合わせたりすることもあるのでしょうか?
セリフの意味がわかっていても、実際にセリフを口に出す時に自分の中で落としこめてないと、その言葉がちゃんと出てこないんです。 なので、ちゃんと馴染ませるためにも、セリフを合わせてもらうこともあります。この間は、坂東龍汰さんにお付き合いしてもらいました。
――撮影に入る前に、実際にスタートップ企業に取材されたと伺いました。
演じながら、その時に伺ったことが組み込まれているなと思いました。例えば、メンバー内での意見のやり取りの仕方だったり、恋愛や人間関係に通ずるものだったり、その取材の成果がそういったところ現れてくるんじゃないかなと思っています。
――これまで撮影された中で、印象に残っているシーンはありますか?
昨日撮影した4話のシーンが楽しかったです。アプリの今後の方向性について、チーム内で意見を言い合うという今までとはちょっと違った空気感が出ている場面で、しっかり表現できたんじゃないかなと思っています。今は4話、5話を撮っている段階ですが、改めて自分がやることって、ここでちゃんとお芝居することだなと思えていて。それはとてもいいことなんじゃないかなと感じています。
――DISH//さんが書き下ろした主題歌「しわくちゃな雲を抱いて」を聴いてみていかがでしたか?
DISH//さんの曲は、この作品に寄り添ってすごく爽やかな音楽で、エンディングのところに駆け抜けていく感じがドラマとマッチしていていいなと思っています。
――SNSなどでは、劇中の音楽も良かったという声も上がっているようですね。
個人的に、第1話の始まりの時に流れた音はすごく青春感があって好きです。ワクワクする始まり方でした!