有村架純と中村倫也がW主演するドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第1話が15分拡大で7月15日に放送された。優秀なパラリーガルと型破りな弁護士、正反対のようでどこか似たもの同士という新たなコンビの誕生にSNSも沸き、Twitterの世界トレンド1位となる好スタートを切った。(以下、ネタバレがあります)
石子と羽男が最初の依頼を受ける
同作は、東大卒パラリーガルの“石子”こと石田硝子(有村)と、1回で司法試験に合格した高卒の弁護士の“羽男”こと羽根岡佳男(中村)コンビが、誰にでも起こりうる珍トラブルに挑むリーガル・エンターテインメント。
「アンナチュラル」(2018年)や「MIU404」(2020年)、「最愛」(2021年、すべてTBS系)とヒット作を生み出してきたプロデューサー・新井順子氏と演出・塚原あゆ子氏、そして2人と初タッグを組む脚本家の西田征史氏が手掛ける完全オリジナルドラマだ。
“石羽コンビ”の最初の依頼人・大庭蒼生役で赤楚衛二、そば店店員の塩崎啓介役でおいでやす小田、潮法律事務所の所長で、石子の父・潮綿郎役でさだまさしが出演する。
第1話では、綿郎が営む「潮法律事務所」に採用された羽男に、携帯電話を充電していたカフェの店長(田中要次)から訴えられたという会社員・大庭から依頼が入った。
有村&中村の軽妙かつ絶妙なせりふ回しに感嘆
“石子”とは、「真面目でコツコツ積み上げていく、そして石のように頭が固い」ことからついたあだ名。東大法学部を首席で卒業したが、司法試験に4回落ち、怖くて試験を諦めて、父の事務所にパラリーガル(弁護士の指示・監督のもとで、法律関係の事務に携わる専門職)として勤めている。
一方、羽男は、高卒で司法試験に一発で合格。「型破りな天才弁護士」に憧れて、自身をブランディングしているが、写真のように見たものを記憶する“フォトグラフィックメモリー”という特殊な能力を持つ本当の天才肌。だが、不測の事態が起きるとフリーズしてしまう一面があり、それが弁護士としての弱点だった。
出会いの場面から、2人の会話のテンポ、リズムが面白おかしく、相性の良さを存分に感じさせた。有村も中村もせりふ回しがうまく、専門用語も含む膨大なせりふが聞き取りやすくて、物語に引き付けられた。