「人間関係を円滑にするためにあるルール、それが法律」
今回はカフェでの電気の“窃盗罪”の解決かと思いきや、羽男は本当の依頼があるのではと気付く展開に。大庭がカフェに毎日のように通って充電するほど携帯電話を使用していたのは、カフェの向かいにある昔の職場を盗撮するためだった。
タイトルの「そんなコトで訴えます?」という言葉通り、誰にでも起こりうるパワハラと職場いじめという社会問題を、依頼者の視点、当事者の1人である同僚(小関裕太)の視点、そして職場の他者の視点で物語が揺れ動く面白さで魅了。そして、追い詰めが上手くいかずに手が震えてフリーズしてしまう羽男を、石子がサポートする展開に。
「人間関係を円滑にするためにあるルール、それが法律なんです。そのルールにのっとり、声を上げる行為は情けなくもないし、少しも間違っていません」と説く石子。そして、「法律を知っていれば、守れること、避けられることもある。傷を最小限にとどめることもできる。そのお手伝いをするのが我々です」と、法律を活用して幸せに暮らすことへの願いを語った。
それは、大庭にいじめについての相談をあらためて受けたとき、羽男が言った「いじめは法律で裁かれるべきです。バカや死ねなどの暴言は侮辱罪。根も葉もないうわさを流されれば名誉棄損。何かを強要されれば強要罪。誰かを殴ったら暴行罪です」につながるものでもあった。
SNSには「私の人生で弁護士の世話になる事はまずないような気がしてたけど何かあった時はちゃんと頼る…勉強になりました」「2人とも不完全だし、間違ったりするけど、弁護をすることの1番大切なものをちゃんと持ってる感じが良い」「なかなか面白い切り口と展開」といった感想が寄せられた。名コンビ誕生からストーリー展開まで、反響は大きく、Twitterの世界トレンド1位に輝いた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部