仲野太賀主演「拾われた男」(毎週日曜夜10:00-10:45、NHK BSプレミアム)の第4話が7月17日に放送された。バイト先の後輩・結(伊藤沙莉)のことが気になり始めた諭(仲野)に訪れた恋の修羅場。ともに実力派と称される仲野と伊藤の演技が感動をもたらした。(以下、ネタバレがあります)
諭に訪れた新たな恋
本作は、俳優・松尾諭が自らの波乱万丈なサクセスストーリーを書いたエッセーをドラマ化。俳優志望の男・松戸諭が、他人に“拾われ”続けることで夢も恋も掴んでいくヒューマン・コメディ。
ウォルト・ディズニー・ジャパンとNHKエンタープライズの共同制作で、ディズニープラス向けのコンテンツとして日本国内の制作会社との初の共同制作作品となる。NHK BSプレミアムでの放送のほか、ディズニープラスのブランドコンテンツ「スター」で見放題独占配信(毎週日曜夜11時配信)される。
第4話は、俳優仕事のない諭はバイト先で新人の結の指導役に。不似合いなヒップホップを聞きながら涙する結を見つけ、気になる諭。ある日、DJをやってみたいという結と一緒に買い物に出かけるが、彼女が元ボクサーの彼氏・ヒロシ(奥野瑛太)に心身ともに縛られていると気付く。その彼女を守りたくて、諭は極度の緊張状態で好きだと告げる。
諭が結に告白する
前回の第3話ラストで登場した結は、やがてパートナーとなることが明かされていた人物だ。恋愛面では、ずっと「友達」と言われてフラれてきたことが描かれてきた諭がどのような展開を迎えるのかは、視聴者も気になるところだった。
そんななか、待ち合わせに額に傷をつくって現れたり、部屋の壁にこぶし大の穴が開いていたりという結。職場では明るく会話する彼女の陰の部分に触れた諭。
食事に誘うも、何度も席を立って高ぶる気持ちを抑えるように顔を洗う諭に、結は下痢だと勘違いして薬を渡す。そんなクスっとする場面に続いて、諭は意を決して「好き」と告白した。それを聞いて涙をこぼす結、つられて泣いて笑い出してしまう諭。
2人の複雑な心中が静かにあふれ出た秀逸な場面だった。