小芝風花&笠松将、コメディードラマ『事件は、その周りで起きている』の魅力は「“事件を解決しない”ところ(笑)」
小芝風花と笠松将が、8月1日(月)より4夜連続放送の「事件は、その周りで起きている」(夜10:45-11:00、NHK総合)に出演する。
同番組はコント番組「LIFE!」(NHK総合)制作チームが手掛ける、1話15分のコメディードラマ。刑事物でありながら事件を一切解決せず、事件の周辺で起こる刑事たちのトラブル、“小事件”にスポットをあてる。
小芝が演じるのはあらゆることを全て自分ひとりの力でなしとげたい、人に頼ることが苦手な刑事・真野一花(まの・いちか)。そして、真野とは正反対に合理的で効率重視、人に頼み事をすることにためらいがない刑事・宇田川和人(うだがわ・かずと)を笠松が演じる。
放送を前に、小芝と笠松のインタビューコメントが到着。それぞれの役柄やドラマの見どころなどについて明かした。
“会話の噛み合わなさ”みたいな面白さがある作品
ーー同番組はコント番組「LIFE!」のスタッフが作るドラマです。
小芝:以前「LIFE!」に出演させていただいたことがあったので、そのチームでドラマを作ると聞いて「どういう感じになるんだろう」とすごくワクワクしていました。そうしたら割と“そのまんま”だったというか(笑)。本当にドラマかな、というくらい、各々のキャラクターもそうですし、全部を一連で撮っていくという撮影の方法も、いつものドラマと違うので少し緊張感がありました。でもあの「LIFE!」の独特の世界観のまま撮影できているのですごく楽しいです。
笠松:僕も「LIFE!」に出たいです(笑)。今回このドラマに参加できてうれしかったですし、こういう、見てくれる方がクスッと笑えるような面白い作品に出るということがこれまであまりなかったので、僕の中では難しいものを扱うような感覚でお芝居しています。
ーー台本を読んでどう感じましたか?
小芝:面白かったです! 登場人物が少なくてほぼ5人しか出ていないんですけど、各々のキャラが立ちすぎていて、キャストの方々も個性的な役者さんが多いので、「みなさんどういう感じで演じるんだろう」と、現場に入るまでどうなるかが全然読めなくて。笠松さんもコメディーのイメージが全然なかったので、どういう“宇田川さん”になるんだろうというワクワク感がすごくありました。
笠松:とても面白かったです。今回コメディーでこういう、“会話の噛み合わなさ”みたいな面白さをひとつの作品にしていますが、日常生活の中で人ともめたり、仲良くなったりする原因も「こういうことなんだよな」と思います。自分の状況とも照らし合わせたりして、「このコメディーみたいにうまくいけば、笑えればいいのにな」と思いながら読んでいました。
2人の演じる役柄は...
ーーそれぞれの役柄はいかがですか?
小芝:私が演じる真野はまともに見えてちょっとズレている人物だなと思っています。笠松さん演じる宇田川さんが屁理屈をこねたり、ちょっとイラッとするような理論的なことを言ってきて、それに対してただ怒ったりツッコんだりしている真面目な人間かと思いきや、ごめんなさいが言えない意地っ張りなところもあり。このドラマ、ちゃんとした人が出てこないんです(笑)。真野が一番まともに見えるんですけど、実はこの役こそ独特な個性があるので、それをどうやったらうまく表現できるかなと考えながら演じました。
笠松:宇田川は僕に近いなと思います。僕にも論理的だったり、合理的だったりするところがあるので。宇田川はそこを誇張したようなキャラクターなのですが、登場人物で宇田川が一番まともだなと僕は感じています。
小芝:いやいやいやいや(笑)。
笠松:本当に他のキャラクターを見て「まともな人はいないな」と思いながらやっています(笑)。でも引きで見るとこんなもんじゃないなかと。人間関係も、現実世界も。ですから本当に、僕はそんなにぶっとびコメディーな感じではなく、日常生活からボリューム1個、2個くらい上げた感じの感覚なので、ふだんと差異なく演じられていますね。共感できます。