コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、羊の目。さんの漫画「姉妹と正しく回る世界」だ。同作は、生まれた妹の耳がまったく聞こえないことを知った姉が家から飛び出してしまう。ショックで飛び出したと思った母は焦るが、実は姉は手話の本を買って帰り…というストーリーだ。7月17日に投稿されたツイートには、5.8万いいねを超える反響が集まっており、「泣きました」「涙があふれてきました」「優しい世界」といったコメントが集まっている。作者の羊の目。さんに話を伺い、創作の裏側などを語ってもらった。
―― 「姉妹と正しく回る世界」は5万いいねを超える反響です。ここまでの反響となったことについて率直な感想をお聞かせください。
たくさんの方に見ていただけてうれしいです。ただ私の場合、「いいね」の数を気にしだすとそれに囚われてしまいそうになるので、いいねの数に一喜一憂するのはほどほどに、自分の描きたいものをこれからもしっかり描き続けていきたいです。みなさんからのコメントは本当にいつも励みになっています。ありがとうございます。
――羊の目。さんは手話をテーマにした作品が多い印象です。今回の「姉妹と正しく回る世界」について、創作のきっかけをお教えください。
もともと、この手話をテーマにした漫画を描こうと思ったのは「Coda コーダ あいのうた」という映画がきっかけです。素晴らしい映画なのでまだ見たことがない方は是非ご覧いただきたいです。今回の「姉妹と正しく回る世界」は、(以前に投稿した漫画の中で)沙希ちゃんの姉が登場した時点で自然とこの話を描く事は決まっていました。「妹が生まれた!」というのは家族にとって本当に大きく幸せな出来事ですので。
―― 「姉妹と正しく回る世界」について、作品に込めた思いをお教えください。
姉のセリフにもありますが、誰にとっても「世界は正しく回っている」ということです。
――漫画全般において、ネタを考える時に意識していることはありますか。
これはほぼ無意識です。あくまでイメージなのですが、私の頭の中にキャラクターたちの生活スペースがあり、そこで起こった日々の出来事を漫画に描き写すといった漫画の作り方をしているので、「自分でネタや話を考えた」という実感がほぼありません。私の頭の中で起こっている出来事なので、確実に私が考えているはずなのですが、どうにもキャラクター達が勝手に動いているような気がしてならなくて不思議です。
――今後の目標や展望があればお教えください。
目標はとにかく絵が上手になることです。今まで逃げていたデッサンやパースや人体の構造なんかともしっかり向き合って、より良い漫画を描けるようにこれからも頑張ります。
――最後に、作品を読んでくれている読者やフォロワーにメッセージがあればお願いします。
いつも漫画を見てくださりありがとうございます。飽きっぽい私がここまで漫画を続けられているのは皆さんのおかげです。また、皆さんからいただいたコメントにいつも「あぁ、描いて良かったなぁ」と励まされています。これからも自由に漫画を描き続けていくと思いますので、お付き合いいただけましたら幸いです。