困惑する弟・諭と、弟を尊敬していた兄・武志
子どものころは武志のことを追いかけ、影響を受けていた諭。しかし、成長するにつれ、つかみどころのなさが苦手に。そして、かわいがってくれた祖母が亡くなった際も帰国しなかった武志に、「あなたとは家族でもなんでもありません。もう縁を切ります」とメールを送っていた。そうした経緯のある2人の切な過ぎる再会。
武志は不法滞在で、保険も加入しておらず、治療費は1,000万円ほどが必要となりそうで、がく然とする諭。また、武志のことを「ダッド(お父さん)」と呼ぶ少年も現れて困惑する。そんななか、ウッディの案内で、武志が働いていたレストランや自宅を訪れ、兄がどのように過ごしてきたかを知ることに。
レストランで働く多国籍な仲間たちや友人から頼りにされ、愛されていた兄。そして、自分のことを俳優として頑張っている自慢の弟として紹介していた。
会えなかった15年間。弟は縁を切ろうとしたが、兄は弟を尊敬し、活躍を喜んでいた。それぞれの思いを抱えた絶妙な距離感が現われた展開となった。
インタビューで仲野は「物語が進むにつれ、弟からは見えなかった兄がこれまで過ごしてきた姿に触れて改めて兄弟というものを捉え直す。そんな2人の関係は見ている人にも伝わるものがあるんじゃないかなと思います」と語っていた。
演技に定評がある仲野と草なぎが紡ぎ出す“兄弟”の関係が楽しみだ。
次回、8月14日(日)放送の第8話では、「日本に帰らない」と言う武志の理由を、長年一緒に過ごしたエイドリアンが明かす。
※草なぎ剛のなぎは、弓へんに前の旧字体その下に刀が正式表記
◆文=ザテレビジョンドラマ部