仲野太賀主演「拾われた男」(毎週日曜夜10:00-10:45、NHK BSプレミアム)。8月21日放送の第9話は、諭(仲野)の家族のエピソードが丁寧に描かれ、感動の展開となった。(以下、ネタバレがあります)
諭が再び渡米するが、武志は帰国を拒否
本作は、俳優・松尾諭が自らの波乱万丈なサクセスストーリーを書いたエッセーをドラマ化。俳優志望の男・松戸諭が、他人に“拾われ”続けることで夢も恋も掴んでいくヒューマン・コメディ。
ウォルト・ディズニー・ジャパンとNHKエンタープライズの共同制作で、ディズニープラス向けのコンテンツとして日本国内の制作会社との初の共同制作作品となる。NHK BSプレミアムでの放送のほか、ディズニープラスのブランドコンテンツ「スター」で見放題独占配信(毎週日曜夜11時配信)される。
第9話は、父・平造(風間杜夫)と酒を酌み交わすなかで、諭は初めて兄の武志(草なぎ剛)が父とケンカして渡米したことや、祖母の晴子(末成映薫)に打ち明けていた気持ちを知る。そして、両親の思いを背負い、今度こそ兄を連れ帰るべく渡米。しかし、武志は尚も帰国を拒絶した。
武志の幼少期のエピソードが明らかに
小学生の武志が家出したエピソードは以前にも触れられていたが、今回その詳細が明らかに。きっかけは漫才師のネタなのだが、母・きく(石野真子)や平造の反応に「だっさいな…」とつぶやいて家出をしたのだ。
家出先の祖母・晴子の家で「男の人が男の人を好きっておかしいんかな?」と質問する武志。それを父が笑っていたことにショックを受けたと打ち明けた。すると、晴子は「世界にはな、想像つかんことが山ほどあんねん。人はな、その想像つかんことに出くわすと、びっくりして喜ぶもんと、差別して拒否したりするもんもおんねん。お父ちゃんもそうかもしれんなぁ。弱いねんで、人は」「自分が生きやすい場所で生きやすい人らと生きていけばええねん」と説いた。
晴子は武志のそんな思いを平造に伝えて「そのときになったらちゃんと話聞いたるんやで」を言われていた。だが平造は、武志がアメリカに行くと言い出したときにデリカシーのない返事しかできず、揚げ句には「縁切るぞ」とまで言ってしまい、ケンカになったのだった。