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笑わない花魁を演じる乃木坂46・久保史緒里が告白「与田祐希をトークで笑わせるのは難しいです(笑)」

2022/09/05 15:12

乃木坂46・久保史緒里
乃木坂46・久保史緒里

乃木坂46・久保史緒里が主演を務める舞台「桜文」が9月5日(月)より東京・PARCO劇場で上演される。

同作品は、明治期、吉原随一の花魁・桜雅(久保)を巡る耽美な悲恋の物語。明治後期、激動の時代の吉原遊郭で、当代随一と謳われる花魁・桜雅は、その妖艶な佇まいとともに、決して笑顔を見せないことでも、その名を知られていた。何とか桜雅の笑顔を引き出そうと、当代きっての大店、紙問屋の旦那・西条(榎木孝明)は、その財力で豪華絢爛、贅を極めた花魁道中を踏ませることに。一方、新聞社は、吉原のような世界とは全く縁のない堅物で生真面目な若き小説家の霧野(ゆうたろう)に花魁道中の記事を書かせようと、白羽の矢を立て、見物に参加させていた。全く笑わない桜雅を目の前に、霧野は純真な心で思わず「笑ってください」と叫んでしまい、霧野の目を見た桜雅は...。

今回、久保にインタビューを行い、台本を読んだ感想や初挑戦となる花魁役について、稽古の様子などについて語ってもらった。

――台本を読んだ感想は?

「話が進むにつれて『苦しい...』と思う段階が何回も来る作品だったので、今まで自分がやらせていただいた作品とは違った苦しい役どころだなと思いました。また、時代物ということで所作や話し方、浴衣での稽古も初めてですし、(花魁の桜雅と花魁になる前の笹沖雅沙子の)一人で二役を演じさせていただくというのもあまりなかったので『2つの役の違いをどう出すのか』など、私にとって挑戦となる舞台だなと感じました」

――稽古はいかがですか?

「桜雅は"笑わない花魁"なのですが、稽古でもその部分にはなかなか苦戦しています。やはり桜雅にも日常があって、その日常の中のやりとりでつい微笑んでしまうことがあって...。冷酷に見えないようにしながらも、そういう時でも笑わないようにするためにはどうしたらいいかを探りながらの毎日です。あと、独特なせりふ回しが難しくて今まで以上に台本を覚えるのに時間が掛かっていますし、動きに関しても和装だとどうしてもきっちりとした動きになってしまう中で、(日常のシーンで)きれい過ぎないよう意識的に外すというのも難しいですね」

――初めての花魁役ということで事前に準備などはされたのですか?

「当時の史料を見たり、花魁を題材にした映画を観たりしたのですが、中でも吉原の当時の地図を見た時に自分の中でものすごく想像が膨らみました。来て下さる方も全体像をつかんだ状態で来ていただくと、より世界観が広がるんじゃないかなと思います。また、調べてみると遊女それぞれに吉原に来た理由があって、苦しいのにそれを見せずに生きているということが、見た目からはまったく想像できないことだったので、それにはすごく衝撃を受けました」

――桜雅と雅沙子の2役については?

「雅沙子が16歳ということで、桜雅と比べると何も諦めてもいないし、年相応の感情を持っているのですが、桜雅とかけ離れていればいるほどこの物語が深いところにいくなと思っているので、より違いを出していけたらと思っています」

――桜雅には花魁としての瞬間と日常での瞬間の違いがありますが、ご自身のアイドルらしさを感じる瞬間と自分らしさを感じる瞬間を教えてください。

「アイドルとしての瞬間は、『ステージの上では落ち込みたくないな』とか『バラエティでは素直なリアクションでいよう』と思いながら、『素直な笑顔を届けられたらいいな』と思って活動している時。自分らしい瞬間は、オフの時に誰にも会わずに好きなことを好きなだけやって思いっ切りだらけている時ですね(笑)」

――普段はどのように切り替えているのですか?

「以前は家に帰ってもライブの映像を観たりと、切り替えるのが下手でずっと仕事モードになっていて苦しくなってしまった時期があったのですが、『アイドルも人間らしくていいんだな』と知ってからは、うまくオンとオフを切り替えられるようになりました。今は家を出た瞬間にスイッチが入って、家に帰ってくると自然とオフになりますね」

――桜雅は"笑わない花魁"ですが、乃木坂46のメンバーで笑わせるのが難しいメンバーは?

「与田祐希ちゃんが、みんなでしゃべっている内容で笑うのではなくて、自分で言ったことに対して一人で笑っていることが多いですね(笑)。メンバー同士でしゃべっていても、みんなと同じタイミングで笑ったりとかはしなくて、急にズレたところで笑いだしたりしています。だから、与田をトークで笑わせるのはちょっと難しいですね(笑)」

――作中には吉原ならではの文化や風習が描かれていますが、乃木坂46ならではの文化や風習を教えてください。

「昔から『ケータリングは(先輩に気を使わず)遠慮せず!』というのがあります。でも、後輩の身からするとそういうわけにもいかないという...(笑)。結局、先輩が取るのをなんとなく待っていますね」

――最後にファンの方、観劇にいらっしゃる皆さんに向けてメッセージをお願いします!

「観終わった時に良い意味で重い感情がのしかかって肩に力が入る作品だとは思うのですが、その中に"小さな光"を見つけていただければ演じる身としてすごく救いになるので、"小さな光"を見つけていただきながら観ていただければと思います」

文=原田健 撮影=皆藤健治

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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【舞台情報】
パルコ・プロデュース2022「桜文」
<東京公演>
2022年9月5日(月)~25日(日) 東京・PARCO劇場
<大阪公演>
2022年10月1日(土)、2日(日) 大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
<愛知公演>
2022年10月5日(水) 愛知・名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)
<長野公演>
2022年10月8日(土) 長野・サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール

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  • 乃木坂46・久保史緒里
  • 舞台「桜文」で主演を務める久保史緒里

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