俳優のムロツヨシが8月30日、都内で開催された映画「川っぺりムコリッタ」(9月16日[金]より全国公開)プレミア上映イベントに、松山ケンイチ、満島ひかり、吉岡秀隆、荻上直子監督と共に出席。作品名を間違えたことを松山にバラされ、慌てる場面があった。
ムロにとって荻上監督は「人生の天敵」
登場したムロは「いい夏の思い出に残るよう、いい感じの完成披露試写にしたいと思います」とあいさつし、続けて「ちなみに、出番前に満島ひかりさんがマイクを落としました。こっから(口元から)落として音がでるか心配です」と暴露。
満島は「マイクをへこましてすみません…(笑)。今日は最初にお粗相をしてしまいましたが、楽しい会になればいいなと思います」と謝罪し、「音でました!」と声を弾ませたが、ムロから「形を見てください! ちょっとへこんでいますよね」と指摘され、「すみません。記念ということで…」と肩を落とした。
荻上監督の演出で印象に残ったことを聞かれると、ムロは「44歳を超えて、それなりに役者としてやってきたつもりではあったんですけど『いままでのムロツヨシを捨ててください』ってはっきり言われました。言葉にするのは本当に難しいんですけど、人生の天敵現るです。僕の役者人生は荻上前、荻上後で変わっていますから、とてつもない人生経験だったなと思います」と熱弁。
これを聞いた松山は「見たことがないムロさんになっちゃって、現場が静かになっていくんですよ。集中されていたので、そういう距離感でいましたね」と振り返った。
さらに、そんな状態のムロと富山・射水にある蕎麦店に行ったというエピソードを披露。「店員さんがムロさんに気が付いて『サインください』って言われたんです。二人でサインを書いたんですけど、せっかくだから題名を書きましょうってなったので、ムロさんが書いたのを確認したら『川っぺりムロリッタ』になっていたんです」と暴露。
これには、ムロも「本当に言い訳させてください。職業柄“ムロツヨシ”って書くことが多いんです。コに縦線を引いちゃったんでしょうね…」と狼狽し、松山の「その蕎麦屋にはまだ(サインが)あるんでしょうね」という発言に、「さっきネットで調べたんですけど、あるみたいです!」と答えていた。
◆取材・文=大野代樹
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