俳優の松下洸平が8月1日、都内で開催された映画「アイ・アム まきもと」完成披露試写会に、阿部サダヲ、満島ひかり、宇崎竜童、坪倉由幸、水田伸生監督と共に出席。ネクタイを結ぶ際に、「何回やっても長さがうまくいかない」ことを打ち明けた。
直前の舞台の名残で演技が大袈裟に
阿部演じる牧本に説教を浴びせる刑事・神代役の松下は、今作にクランクイン前日まで舞台に出演していたそう。「完成した映画を見たら僕だけ異常に声がでかい」と舞台演技の名残があったと反省しつつ、「これからご覧になられる方、たくさんいらっしゃると思いますけど、『声でかいな』とたぶん思われると思うんですけど、舞台中だったということで大目に見ていただいて」と呼びかけた。
動きも他のキャストと比べてオーバーになっていたところがあったようで、「『そんなに動かなくていいだろう』というくらい、僕動いていて。作品のテイストを壊してしまいかねないくらい大声で怒鳴ったり、動き回ったりしているので、大目に見ていただいて」と重ねた。
そんな松下の演技を受け、阿部は「すごい楽しかったですよ」と振り返る。「反応しやすい。それくらい怒っていただくと」と、かえって演技がしやすかったという。その上で「タップを踏んでいるのかなと思うくらい」と当時の松下の動きを笑いに変え、松下は「タップは踏んでない。でもそれくらい動いてしまいました」と語った。
ネクタイが苦手な松下に対して、阿部「ネクタイをできない人は軽蔑します」
また松下は、ネクタイをうまく結べるようになりたいと告白。「今日はスタイリストさんにやっていただいたので上手なんですけど、ドラマの現場とかって自分で結んで現場に入る。スーツのシーンの時とか、めちゃくちゃ下手で、絶対待たせちゃうんですよ」と打ち明けた。
続けて「何回やっても長さがうまくいかない。その割りにこだわりは一応あるので、『ここまで』っていう長さになんとか調整したいんですけど、なかなかうまくいかなくて」と説明。司会から松下へのアドバイスを求められた阿部は「俺、ブレザーの学校だったからネクタイは絶対だったので、ネクタイをできない人は軽蔑します」と言い放った。
阿部の反応に松下は「そんなに!? 言わなきゃ良かった」とびっくり。阿部が「折り紙とかできますか」と聞くと、松下は「僕、手先があんま器用じゃなくて、折り紙とかも(できない)。あとお裁縫とか」と答えた。阿部が「お裁縫ね。まつり縫いとかできないんですか」と続けると、松下は「え? まつり縫い?」と困惑。坪倉が「知らないんだ、まつり縫い」と指摘すると、阿部は「でも絵とか描くんでしょ?」とさらに質問。松下は「絵は好きなんですけどね。ちょっとまつり縫いは、すみません」と困っていた。
◆取材・文=山田健史