コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、現在、月刊コミックアルナでコメディ漫画『とさのたね~土佐兄弟、あるあるネタができるまで~』を連載している柏木大樹さんの創作漫画『抱っこされてみたい父親のお話』だ。
抱っこってそんなにいいの?大人が抱っこされるためには…
この作品は子育て中の主人公が息子を抱っこしている時に、喜ぶ息子を見て「そんなにいいのか?」とふと自分自身も抱っこされることへの興味と願望が湧く。その想いを妻や友達に話すと…。というストーリーだ。Twitterにて本作が投稿されると、瞬く間に3.1万以上のいいねを集めて話題となった。このツイートには「まさかの展開に笑いました」「ほっこりした」「まさかのラスト」「大人になっても抱っこされたい気持ちわかる」といったコメントが殺到。作者の柏木大樹さんにお話を伺い、今回の話を作成した裏側などを語ってもらった。
「シーンとやりとりを削ぎ落としまくった」作者のこだわりとは
――『抱っこされてみたい父親のお話』は3万いいねを超える反響ですが、漫画に対する反響について、率直な感想をお聞かせください。
ちょうど娘の手術の最中で気もそぞろだった時にこの漫画が伸び始めたので、感想などを読んでいる間は気分が紛れてありがたかったです。
――『抱っこされてみたい父親のお話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
毎月2本、短編漫画を描いて公開する生活を送っているのですが、その月は少し忙しかったので、なるべく少ないページ数+あまり難しくない絵という条件をクリアできるお話を考えながらランニングをしていたら思い浮かびました。
――『抱っこされてみたい父親のお話』を描く上でこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
少ないページ数に収まるよう、シーンとやりとりを削ぎ落としまくったところがこだわりですが、こだわりとして伝わりにくいですね…。見て欲しいポイントは、4ページ目の佐藤と山田のやりとりですね、佐藤の飲み込みが早くて個人的に好きなシーンです。
――漫画執筆全般において、ネタを考える時に意識していることがあればお教えください。
その時描きたいことをただただ描いてます。ネームを作らず、オチも決まらないまま見切り発車で原稿を描き始めるので、結果的に変な形になっちゃうときもあるんですが(ホラーのつもりで描き出したんじゃないのにいつのまにか怖くなってたり)、それはそれで「まさかのオチ」みたいな反応がいただけたりするので、面白いですね。最初から最後までお話が頭の中で整ってるときもありますが、稀ですね。「次のページどうしよう」と悩み、適当なことを描いた昨日の自分を恨みながら描いてます。オススメの漫画制作形体ではありません。
――今後の展望や目標をお教えください。
思い浮かんだネタを形にしないのが私の中ではとてもストレスなので、体力とネタの続く限り短編漫画制作を続けていきたいです。今はその活動が生活を支える大きな柱となってくれているので、ありがたい時代です。とにかく続けていきたいです。その活動の中で、今回のように注目される機会がたまにあり、読んでくれる人が少しずつでも増えていってくれれば嬉しいです。
――作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージがあればお願いします。
いつも読んでくれてる皆さんには毎日感謝です。今回初めて読んでくださった方もありがとうございます。pixivやFANBOXで過去作も読めるので、よかったら読んでみてください。FANBOXの方では、描いた年別にまとめて読める単行本のような記事が用意してあるので、おすすめです。
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