俳優の永野芽郁が9月19日、都内で開催された映画「マイ・ブロークン・マリコ」の公開直前イベントに、奈緒、タナダユキ監督と共に出席。永野の誕生日を祝うべく、奈緒が手紙を朗読する場面があった。
同作は、漫画「マイ・ブロークン・マリコ」を実写映画化。永野はブラック企業に勤めるシイノトモヨを演じ、親友のイカガワマリコ役には連続テレビ小説「半分、青い。」(2018年放送、NHK総合ほか)で永野と共演経験のある奈緒が起用された。
ある日、トモヨは親友・マリコが亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていた彼女のために何かできることはないかと考えたトモヨは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決心。マリコの実家から遺骨を強奪、逃走したトモヨは、マリコの遺骨を抱いて旅に出る、という物語が描かれる。
氷嚢をずっとあてていました
同作の原作者・平庫ワカ氏が描き下ろしたイラストTシャツを着て登場した永野は、公開直前の気持ちを聞かれると「『もう公開か』という気持ちです。前回は完成披露試写会をやらせていただいたので、二回目のイベントなんですけど『もう公開した気持ちになるね』って奈緒ちゃんと話していました。頑張って作った作品なので、もう少しで見てもらえると思うとすごくうれしいです」と喜んだ。
続いて、遺骨を奪うシーンについて尋ねられると「原作を読んでいても一番最初に心を鷲掴みにされた場面だったので、このシーンを見てくださる方の気持ちをグッと持っていきたかったんです。大きな声を出すのも、魂の叫びを体現するのも苦手で『大丈夫かな』って緊張していたんですけど、終わった後は体温がどんどん上がってずっと熱かったのを覚えています。11月くらいだったのに、氷嚢をずっと(身体に)あてていました」と明かした。
愛にあふれたチームとご一緒することができてすごく幸せ
また、同イベントでは、9月24日(土)で23歳の誕生日を迎える永野をサプライズで祝福。手紙を書いてきた奈緒は、朗読する前に「泣かない文だから大丈夫!」と述べたが、「出会ってから5年、あの頃からずっと素敵な才能を持ちながら努力も欠かさずに物事にひたむきに向き合う姿を心から尊敬しています。マリコを演じるにあたりもっと辛い日々になるだろうと思っていたけれど、辛さよりも幸せな気持ちに満たされたのは、隣にいつも芽郁ちゃんがいてくれたから。撮影中の私の希望は芽郁ちゃんでした」などと手紙を読むと、永野は涙をこぼし、「どこが泣かない文なのよ!」とツッコんだ。手紙の感想については「愛にあふれたチームとご一緒することができてすごく幸せです!」と笑顔を見せていた。
◆取材・文=大野代樹