誰もが気軽に始められるSNSの面白さと怖さをリアルに、そしてコミカルに描いた第3話。他人事として考えると、「関節を折る」なんてDMがきたと言われても「そんなのいちいち気にすることない」と言ってしまう気持ちも分からないでもないが、自分事で考えるとやっぱりちょっとのことでも不安になる気持ちは痛いほど分かる。かの名将・織田信長も「絶対は絶対にない」という言葉を残しているが、いつの時代も用心に越したことはないのだ。
簡単に情報を発信できたり、災害時の情報交換ができたり、手の届かないスターに直接感想や激励を言えたり、SNSには良い面もたくさんあるが、裏を返すと「フェイク画像」を簡単に拡散できたり、災害につけ込んだ詐欺が横行したり、アイドルに誹謗中傷や卑猥な言葉を直接ぶつけることも容易。使う人の気持ち次第で優しい世界が汚れた世界になってしまう。実際、“M”に脅迫文を送ってきた相手の正体と理由も判明するのだが、「なんだそれ」と言いたくなる理由だった。現実世界に置き換え、いろいろと考えさせられる第3話だった。
渋いイケオジ風に見えて、実はちょっぴりビビりで頼りない感じの“M”の雰囲気も、月並みな表現だが阿部が百戦錬磨の演技力で見事に体現。特に「結婚できない男」の阿部が好きな人は、間違いなく本作の阿部も好きであろう。次回第4話で、大島演じる“謎の美女”に振り回される彼の姿が目に浮かぶようだ。
第3話配信後は大島の登場に、“現実世界のSNS”には「美女さん登場!」「待望の謎の美女さん」「お待ちかねの美女が!」といった歓喜の声が。さらに、「予告を見る限り第4話は美女さんメインの回みたいで楽しみです」「次回本格登場でいよいよ物語が動き出しそう」と、次回に期待する声も多く上がっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/because-we-forget-everything/
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