子供たちは滝沢さんにすごく懐いてて
――滝沢さん演じるこどもつかいは、何といってもまずビジュアルが目を引きます。
そうですね、怖いんですけど、美しかったです。もともとお顔がおきれいですからね。でも滝沢さんとは一緒のシーンがほとんど無くて、緊張しちゃって全く喋れていないんです。お化け役の子供たちは滝沢さんにすごく懐いていましたね。滝沢さんが「次本番が始まったら、ここはこうやるんだよ。わかった人!」みたいにまとめてて、先生みたいでした。
――子供たちは「呪怨」の俊雄のように恐ろしかったですが、現場はどんな状況だったのでしょう。
それが、現場で見るとみんなかわいくて、とにかく怖くないんですよ(笑)。みんななかなか言うこと聞かなかったりして、そんな中で怖がる演技をするのは大変でしたね。
――子供たちとの共演はいかがでしたか。
私、子供も苦手なんですよ…。どう接していいか分からなくて。でもそこは、積極的にコミュニケーションを取りました。尚美が預かる、蓮君役の(中野)遥斗君と話すためにゲームを覚えたりして。たくさん一緒に遊んで、私の台本は遥斗君の落書きだらけになりましたね。でも最後、監督に「子供苦手でしょ」って見抜かれたことがすごいショックで(笑)。
――その清水監督とは、ご一緒されてみていかがでしたか。
かわいらしい方でした。小学生の男の子みたいな感じで。ご本人の前では絶対そんな風に言えないですけどね(笑)。監督って、この人に付いていこうと思わせるタイプと、支えてあげたいじゃないですけど、この人のために力になれたらと思わせるタイプと、私は2パターンいらっしゃると思うんですけど、清水監督はなんでもやってあげたくなっちゃうような素敵な方です。
ちょっと口悪いですけどね。なのに、愛されキャラなんですよ。私目が悪くてセッティング中とか眼鏡を掛けてるんですけど、“近眼女”とか呼ばれてました(笑)。
スタッフさんの中に“見える”方が居て…
――ちなみにホラーの撮影は、現場で怪現象が起きるなんて話も聞きますが…。
スタッフさんの中に“見える”方が居て、あるとき、廃虚が歪んでるって仰ってましたね。でも私怖いの本当に嫌なんで、絶対うそだろと思ってましたけど。そんなね、歪むわけないじゃないですか(笑)。きっとああいう撮影してると、みんな怖がりたいんですよ。
――有岡さんは逆にささいなことも怖がっていたようですが。
それはきっと、ワクワクしていたんだと思いますよ、有岡さん(笑)。ちょっとノイズ入ったとか、モヤが掛かったって聞くと「え? 心霊現象じゃない?」みたいに盛り上がって。でもホラー映画をやっている最中だからからこそ、そこにワクワクしたくなっちゃう気持ちは少し分かります(笑)。
――門脇さんは怖いものは苦手だけど、怖がらないんですね。
こういうのは、気を強く持った者勝ちなので。「私は怖くない! ノイズは機械の問題!」みたいに自分の中で言い切って。とにかく気を張ってました。
――その気持ちがあれば呪いにも立ち向かえそうですね(笑)。では最後に、見どころをお聞かせください。
ホラー、ファンタジー、ドラマとさまざまな要素がしっかり作られているので、いろんな楽しみ方ができる作品だと思います。ホラーが好きな方、清水さんのファンの方はもちろん、滝沢さん、有岡さんのファンの方もお話が面白いので、ぜひご覧になってください。
6月17日(土)より全国ロードショー
監督=清水崇
出演=滝沢秀明、有岡大貴、門脇麦、尾上寛之、河井青葉、田辺桃子、中野遥斗、玄理、山中崇、吉澤健、西田尚美ほか
脚本=ブラジリィーアン・山田、清水崇
企画/配給=松竹
(C)2017「こどもつかい」製作委員会
【HP】http://www.kodomo-tsukai.jp/