阿部サダヲが主演を務める映画「アイ・アム まきもと」が現在公開中だ。本作は、人知れず亡くなった人を埋葬する市役所の“おみおくり係”で働く公務員・牧本が、人と人を繋ぎ、次第に自らも変化していく様を描くヒューマンストーリー。牧本は、故人の思いを大事にするあまり、つい警察のルールより自身のルールを優先して刑事・神代に日々怒られている。そんな牧本を演じる阿部と、神代を演じる松下洸平に話を聞いた。
阿部「松下さんは自分と通じるところがあるような気がしていた」
――阿部さんと松下さんは、今回が初共演ということですが、お互いに近しいものを感じたそうですね。
阿部:松下さんは、そもそも舞台で活動されていて、歌も歌われているということで、勝手に自分と通じるところがあるような気がしていました。音楽性はまるで違いますけどね(笑)。僕がやっている“グループ魂”というバンドの名前が、石橋凌さんが所属していたバンド・ARBの「魂こがして」という曲からきていて、元々僕は、音楽と俳優の両方で活躍されている方に憧れがあったんですよね。だから、松下さんには共演する前から「どういう人なんだろう?」という興味がありました。何より「やんごとなき一族」(2022年フジテレビ系)で凌さんと共演されていたのはうらやましかった(笑)。
松下「阿部さんに全力で甘えさせていただいた(笑)」
松下:「やんごとなき―」を見てくださっていたんですか? ビックリと同時に、それは本当にうれしいです。阿部さんの舞台はずっと拝見していましたし、僕自身、舞台を中心に活動していたので、映像で演劇もされている方とご一緒すると、どこかホッとするところがあるんですよね。(演劇という)同じ道を後ろから歩いている身として、今回の現場では安心して臨めた部分があります。全力で甘えさせていただきました(笑)。
9月30日(金)公開
出演:阿部サダヲ、満島ひかり、宇崎竜童、松下洸平、でんでん、松尾スズキ、坪倉由幸(我が家)、宮沢りえ、國村隼ほか
監督:水田伸生
脚本:倉持裕
原作:Uberto Pasolini「STILL LIFE」
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:iammakimoto.jp
(C)2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会