「科捜研の女 2022」第1話あらすじ
“公園で男性が焼死した”という知らせが科捜研に入った。駆けつけた榊マリコ(沢口靖子)に、京都府警刑事・土門薫(内藤剛志)が驚きの事実を告げる。目撃者によると、被害者は歩きながらスマートフォンで通話していたが、ベンチに座った瞬間、体から火が噴き出したというのだ。
しかも、そのまま微動だにせず燃え続けたらしい。周囲にまったく火の気がなかったことから、いったいなぜこんな事態が起きたのか、マリコたちも戸惑いを隠せない…。
マリコが検視を始めたところ、ひとりの男が現れ、被害者を見て驚きの声を上げる。彼はその日、科捜研に着任した新たな物理研究員・君嶋直樹(小池徹平)。君嶋によると、被害者は彼の前職場“京都環境生態研究センター”、通称“環生研”の所長・奥崎譲(小宮孝泰)に違いないという。
間もなく、奥崎が死の直前に電話していた先が、環生研内の“環境DNA研究室”の固定電話だったことが判明。この研究室は君嶋もつい最近まで在籍していたところで、奥崎の独断で閉鎖が決まったばかりだった。
そのため、所属していた科学者たち、古久沢明(石黒賢)、才川隆文(正名僕蔵)、設楽勉(水橋研二)、由井沙織(高田里穂)は、奥崎に強い恨みを抱いていた。
特に、物理学者の古久沢は「自分たちの研究は未来の人類のため。それを阻む奥崎は人類にとって害悪で排除されるべき存在だ」とまで口にする。
そんな中、君嶋は、彼が事件関係者と同僚だったことを知った藤倉甚一刑事部長(金田明夫)から鑑定に加わることを禁じられてしまう。
加入していきなり仕事ができなくなってしまった君嶋は、鑑定が許されないながらも科捜研のミーティングに参加。世界各地で報告されている“人体自然発火現象”の可能性を指摘する。