<世にも奇妙な物語>沢村一樹が約21年ぶりに出演 願いをかなえてくれる“わが様”に出会う
沢村一樹 コメント
――出演が決まった時の感想は?
作品のテイストとして、怖いというよりは奇妙な感じがすごく強くあったので、ぜひやってみたいと思いました。また、今作は親子の話になるので、若い時とは違う芝居ができるなと思いました。
――脚本を読まれた時の感想は?
最初はなんとなく、つかみどころのない不思議な話だなと思いましたが、何回も読んでいくうちに、僕自身、結婚して父親になってという過程の中で似たような経験があり、秋斗の気持ちが分かる瞬間がすごくあって、自然と感情移入ができました。
――秋斗を実際に演じてみていかがですか?
キャラクターは全然違うのですが、共感できる瞬間もあったりして演じやすかったです。こういう家族を題材にした作品があっても面白いなと思いました。実際に現場でもやりがいを感じながら芝居に臨むことができました。
――番組を楽しみにしている視聴者へメッセージを。
僕が演じさせていただいていた時の「世にも奇妙な物語」は怖いものが多かったのですが、最近はハートに刺さる感情に訴えかける作品が多いので、家族で見て、有りか無しか議論しながら、みんなで楽しんでいただければと思います。見どころはラストシーンです! ラストが決まればこの作品は全部成功したと思っています。それぞれの立場で、それぞれの人たちが答えを見つける作品になっています。ぜひ、自分に当てはめて見ていただけるとうれしいです!
演出:河野圭太 コメント
今回の話は、長年キャリアを積み上げ、仕事でも家庭でも、誰も彼には文句が言えない。そんな男が、おかしな神様(?)に振り回され、忘れていた自らの一番大切な事を思い出し、そして家族の一番大事なものを取り戻す話。思わず自分に重ねて考えてしまう。いつの間にか傲慢(ごうまん)になってはないだろうか? そんな、ちょっとクセのある主人公を見事に演じる沢村一樹さん。さすがベテラン。最後はしっかり気持ちを持っていかれました。尖(とが)った話が多い「世にも奇妙」、こんな優しい気持ちになれる話が1本あるのも良いのではないでしょうか?