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【漫画】電車と並走する女の子に憧れた“のろま”な少年。正反対の2人が切磋琢磨し合う姿が「青春だ」「最高」と話題

2022/11/04 18:30

爽快感たっぷりのラストシーンも見どころ。満点べえさんの『1番線が行く頃に』が話題
爽快感たっぷりのラストシーンも見どころ。満点べえさんの『1番線が行く頃に』が話題画像提供/満点べえさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、電車と並走する女の子の走りに憧れて陸上部に入部した“のろま”な少年が、走ることを諦めない姿を青春たっぷりに描いた作品『1番線が行く頃に』をピックアップ。作者の満点べえさんが10月7日にこの作品をTwitterに投稿したところ、1.5万以上(11月2日現在)の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、満点べえさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。

“エース”のさくらと“のろま”なミナト。お互いを称え、支え合う2人の関係性に胸が熱くなる

『1番線が行く頃に』より
『1番線が行く頃に』より画像提供/満点べえさん


高校一年生の野戸ミナトは、入学式の帰りにクラスメイトである早見さくらが全速力で走る姿を偶然見かけ、憧れを抱く。さくらが陸上部に入ると、後を追うように同じ陸上部に入部したミナト。しかし、もともと体力がないためか部活に励んでも身体能力が上がらず、他の部員から「ノロマ」と蔑まれたミナトは、入部して半年ですでに陸上部を辞めることを考えていた。

ある日、退部届を持っているところをさくらに見られたミナトは、放課後、さくらに誘われて部活終わりによく寄るという線路沿いの歩道に連れられる。突然、電車が発車するとともに猛スピードで走り出すさくら。驚いたミナトが駆け寄ると、足元にはさくらが電車に追い抜かれた場所の記録が日付とラインとともにチョークでびっしり描かれていた。「ミナトくんには陸上したいって思ったときの気持ち忘れてほしくなくて」というさくらの言葉に感激したミナトは、その日からさくらが電車と走った記録を毎日のようにとっていった。

さくらの走りに感化されて部活に戻るも、再び部員たちに遅い走りを馬鹿にされるミナト。しかし、一緒に走りながらミナトに喝を入れるさくらだけは、ミナトが誰よりも早くグラウンドに来て朝練をしていることや、参考書を読んで努力していることを知っていたのだった。

その頃、大きな大会を控えたさくらはオーバーワークのせいで一週間の休養を余儀なくされる。それでも電車と並走しミナトと記録をつけることは止めようとせず、ミナトにも一緒にここで走ってほしい、と言うさくら。さくらが明らかに無理をしているのが目に見えたミナトは、これまでさくらの願いにも応えようとせず、いつも自分のことでいっぱいだったことを後悔していた。継続する勇気や努力することの素晴らしさを教えてくれたさくらに「まだ何一つ返せていない」と感じたミナトは、1番線の電車が発車した瞬間さくらの代わりに全速力で走り出し…。

ミナトとさくらが、“走ること”を通して支え合う関係性になるまでを青春たっぷりに描いた本作。また、読者の心に響くセリフの数々や臨場感あふれるラストシーンも話題を呼び、Twitter上では「甘くて酸っぱくてキラッキラに輝いてる」「青春だ」「素晴らしい作品」「お互いに切磋琢磨する関係いいね」「最高です!」「泣いてしまいました」など多くのコメントが寄せられ、注目を集めている。

「何を伝えたいのかを意識し、アイデアを“魅せる”作品に」 作者・満点べえさんが創作の裏側を語る

『1番線が行く頃に』より
『1番線が行く頃に』より画像提供/満点べえさん


――『1番線が行く頃に』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

この頃はスポーツ漫画や青春の話を描きたいというのが軸にあって、たまたま電車に乗っていて“電車と走る女の子”いう案が思いつき、その子たちの陸上の話を描きたいと今の漫画の担当さんと話し合ったのがきっかけです。

――『1番線が行く頃に』では、“憧れ”の存在である陸上部の早見さくらに感化され、走ることを諦めないミナトの姿を描いた青春たっぷりなストーリーが爽快です。2人のキャラクターは、どのようにして生み出されたのでしょうか。

早見さんは高校時代からの親友が少しモデルになっています。その親友は陸上部で、どんな時も努力し1人で走り続けて、最後には素晴らしい結果を残していました。そんな女の子にしたいと思ったのが最初で、その子を支えられる存在であって欲しいという気持ちでミナトくんを描きました。

――『1番線が行く頃に』 の中で、満点べえさんが特に思い入れのあるシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

ミナトくんが初めて電車と走った時に転けてしまった後に言う「記録係でいるだけの僕じゃダメだ」というセリフです。人に勇気を与えたい時には自分も変わらなければいけないという想いをそのままセリフに当てはめた自分の気持ちでもあり、ラストに早見さんを背負って走る展開までノってかけるいいシーンに繋がりました。

――デビュー作『11番目の恋』では、干支をモチーフにした登場人物たちの淡い恋物語が描かれていて印象的でした。満点べえさんにとって、ストーリーや登場人物を創作する際のこだわりや意識していることがあればお教えください。

“何を魅せたいのか”“伝えたいのか”を意識する事です。今回の話なら“電車と走る女の子”という斬新なアイデアを魅せて、“人に勇気を与える話”を伝えるには、どんな話や構成がいいか、その軸からぶれていないかを常に意識し、なるべく纏まりのある作品にしています。

――今後の展望や目標をお教えください。

今はラブコメを主に描いていて、スポーツ物やラブコメを連載できるよう精一杯頑張っていきたいです。

――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

作品を見て下さって本当にありがとうございます。心温まるメッセージや応援にいつも力を貰っています!これからも皆さんに面白いと思っていただけるような作品を作っていけるように精一杯頑張ります!

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

■作者Twitter:満点 べえ [@pn__manten]

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