本木雅弘「過酷な現場だったけど宝がザクザク」映画「シコふんじゃった。」秘話語る
総監督・周防正行×次世代を担う監督・キャスト陣が贈る、“お相撲”の常識を覆す、新時代の相撲ドラマ「シコふんじゃった!」が日本発のディズニープラスオリジナルドラマシリーズとして、本日10月26日昼4時より全世界へ独占配信。日本アカデミー賞5部門をはじめ、多数の賞を受賞した映画「シコふんじゃった。」から30年後―またもや廃部の危機に直面する教立大学相撲部を舞台に、現代の若者たちの魅力が詰まった新しい時代の青春ストーリーが繰り広げられる。同作の配信を記念して、1992年公開の映画「シコふんじゃった。」主人公の山本秋平を演じた本木雅弘から、本ドラマへコメント、そして自身が出演した映画の今だから言えるエピソードが到着した。
本木雅弘「30年前にシコをふんでいました」
「ファンシイダンス」で一般映画デビューを果たした周防正行監督は、再び本木主演で映画「シコふんじゃった。」を企画した。映画は大ヒット、本木は日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞をはじめ、ブルーリボン賞、報知映画賞といった数々の主演男優賞を受賞。そして30年を経たいま、新キャストを迎えて帰ってくるドラマ「シコふんじゃった!」への絶賛コメントや、映画撮影時のエピソードについて語った。
冒頭から、「30年前にシコをふんでいました、本木雅弘です」と掴みはバッチリ。かつて本木が演じた山本秋平はドラマには登場しないものの、教立相撲部の部室の中で、OBたちの名前が入った名札が登場する。今回のドラマを一足先に見た本木は、その中に自身が演じた“山本秋平”の名前を見つけて、「俺だ!」という気分になったとのこと。
そして、女子相撲や引きこもりなど、現代的な設定が盛り込まれていることに触れつつ、登場人物たちが大学生であることに着目して、「もちろん相撲が題材になったこと自体面白いんですけど、この“世代”なんですよね。モラトリアム世代。執行猶予付きの知的・肉体的には大人に近づいているんだけど、まだ社会には出ていない。ギリギリで抱えているエネルギー満タンな、無謀さもあるし危うさもある人間たちが、恋をしたり悩んだり人間関係で成長していく姿がとっても面白いんですよね。それを今の新しい役者の人たち…みんなのやりとりがはっきり言って私たちの時よりお芝居のクオリティが高いというか(笑)今しかないという役者としての彼ら、大学生としての物語の中の姿、というのが焼き付いているような気がします」と、熱く語った。
30年前の「シコふんじゃった。」を振り返る
また、30年前の「シコふんじゃった。」の現場は、周防監督がたくさんの新しいスタッフと組んだ非常にチャレンジングな現場であり、監督独特の感性や計算がスタッフに浸透するのに時間がかかったそうだ。そのため現場が右往左往することも多く、本木自身もまわしをつけたまま出番がくることなく終わった日もあったそう。しかし映画は大ヒット。多数の賞を受賞し、当時本木は日本アカデミー賞主演男優賞に史上最年少で選ばれることとなった。「映画に関わった方で“『シコふんじゃった。』成金”になった人、いるでしょ!?私もその一人です(笑)。過酷な制作現場だったけど、打ち出の小槌のように宝がザクザク生まれた、そんな作品ですよね」と微笑みながら当時を振り返った。
”崖っぷち”大学生の亮太(葉山奨之)と、相撲一筋でそれ以外は”ポンコツ”の穂香(伊原六花)の二人が、個性豊かな仲間たちと繰り広げる人生大逆転劇の舞台はなんでもありの土俵の上で史上初の男女混合戦に挑む。胸アツ青春コメディ「シコふんじゃった!」は、本日10月26日よりディズニープラスで独占配信。
そして本作の配信を記念し、周防正行監督作品「シコふんじゃった。」「ファンシイダンス」「Shall we ダンス?」も、10月21日よりディズニープラス「スター」で配信中。
KADOKAWA / 角川書店