「アトム玩具」が再び倒産の危機 山崎賢人“那由他”らはラストチャンスに賭ける<アトムの童>
山崎賢人が主演を務める日曜劇場「アトムの童(こ)」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第3話が、10月30日(日)に放送される。
同作は、ゲーム業界を舞台に大手企業や販売元を介さず個人でゲームを制作する、通称「インディー」と呼ばれる若き天才ゲーム開発者である主人公・安積那由他(あづみ・なゆた)が、大資本の企業に立ち向かい、周囲の人たちとの関わりによって成長していく姿を描く完全オリジナル作品。ディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」にて世界配信もされる。
山崎演じる那由他の過去を知る重要人物・菅生隼人(すごう・はやと)役に松下洸平、老舗玩具メーカー「アトム玩具」の一人娘・富永海(とみなが・うみ)役を岸井ゆきの、那由他と敵対する大手IT企業社長・興津晃彦(おきつ・あきひこ)役をオダギリジョーが演じる。(以下、ネタバレを含みます)
那由他&隼人が決別した理由が明らかに
10月23日に放送された第2話では、「ジョン・ドゥ」という名前でゲームを開発してきた那由他と隼人が決別した背景に、もう一人の仲間・公哉(栁俊太郎)の死が関わっていたことが明らかになった。
2人の才能に気づいた公哉は、当時ゲーム事業を立ち上げたばかりのSAGASの社長・興津(オダギリジョー)に会いに行き、新たなゲーム「スマッシュスライド」を見せながら魅力を語り、支援を依頼。支援を快諾してもらえた公哉だったが、気づけばSAGASで販売され、奪われてしまう。そして、全ての責任は自分にあると思った公哉は、自ら命を絶ってしまう。公哉の死により、ゲームを作る資格がないとゲームから離れる那由他だったが、隼人はクリエイターとして成功するためにSAGASに就職。那由他はそんな隼人に対して裏切りだと喧嘩別れをしていたのだった。
自らを犠牲にする覚悟を決めた隼人に那由他は…
終盤では、隼人が「スマッシュスライド」の制作名義を「SAGAS」から「ジョン・ドゥ」変更するという条件と引き換えに、“ジョン・ドゥ”としてサガスと契約をしようとしていることを知った那由他が、隼人を説得。
SAGASとの契約に向かう隼人を追いかけ、那由他は「バカだな、オマエ!」「俺がここにいんだろ!また一緒につくればいい」と熱い思いをぶつける。そして、「お前と一緒に作っている時間が一番楽しいんだよ。俺はもう一回、隼人と一緒に作りたい。お前じゃなきゃだめなんだよ!」「『スマッシュスライド』なんて、SAGASにくれてやろうぜ。あれ超えるもっと面白いもん、俺と一緒に作ろうぜ!」と説得。その甲斐あり、“ジョン・ドゥ”が完全復活し、共に「アトム玩具」でゲームを作ることになる―という展開が描かれた。