元モー娘。田中れいなが「悪ノ娘」リリアンヌに!「さあ、跪きなさい」は気持ちいい!!
東京・池袋の“あうるすぽっと”で6月4日からスタートする、元モーニング娘。でガールズバンド・LoVendoЯ(ラベンダー)田中れいなの主演ミュージカル「悪ノ娘」。公演に先立って、その前日には囲み取材とゲネプロが行われた。
「悪ノ娘」は'08年に動画サイトで公開され、ミリオン再生を達成した人気のボーカロイド楽曲。その歌の世界を原作に、コミックや小説などさまざまな作品が誕生している。
贅沢の限りを尽くし、国民に重税を課す王女リリアンヌ。その悪政に民衆は苦しめられ、リリアンヌの幼き嫉妬心が隣国を滅ぼすに至り、ついに民衆は武器を手に王宮を取り囲む…。王女の傍らにいつもいた召使いのアレン。その時、彼がとった恐るべき行動とは?
田中が演じるのは、悪政で民を苦しめる王女リリアンヌ。「舞台が決まって『悪ノ娘』『悪ノ召使』『リグレットメッセージ』のボカロ曲を聴いた時、『何この話!?』って、すごい泣いちゃって。そんな役を演じられることがすごく嬉しくて、皆さんにも私と同じ気持ちになってもらえるように頑張りたい」と思いを述べ、役どころについては「今まで自分が舞台で演じてきたのは元気で純粋な子の役ばかりだったんですけど、今回のリリアンヌはみんなに『ぴったりじゃん!』と言われました(笑)。『殺しなさい』『跪きなさい』とかめっちゃ暴言を吐くんですけど、実際のところやりやすいです」とコメント。共演者の笑いを誘った。
しかし、この役作りについて「普段博多弁やし、ズバズバものを言っていくタイプだからやりすいだろうと思っていたら、意外と悩んでしまって。『どういうテンションでいこう?』って。そういう時は、一度“田中れいな”に変換して、『れいなだったらこういう場合どう言うかいな?』と考えながらリリアンヌを作っていきました。今はもうスンと『跪きなさい』みたいな感じになったので、けっこう気持ちがいいなと思いながら演じています(笑)」と明かし、笑顔を見せてくれた。
モーニング娘。から悪ノ娘になったことを振られると、「モーニング娘。の頃からヤンキーキャラとか言われてたんですけど、皆さんの前でキツイ言葉を言ったり、鋭い顔を向けたりというのはライブ中にはなかなかなかったので、そういうところでは新たな田中れいなを見ていただけるんじゃないのかなと思います」と自信を込める。さらに、快感になった台詞として、決め台詞の「跪きなさい」はもちろん、「殺しなさいとかは本気で言えます」と、目を向けた共演者を思わずドキリとさせる一幕も。
本作には元HKT48の多田愛佳、元NMB48の高野祐衣もメインキャストとして出演。総選挙について質問が及ぶ場面もあり、多田はHKTへの移籍前、AKB48時代の同期である渡辺麻友にもう一度1位の座に着いてほしいと、高野はNMBの次世代を担う若いメンバーのランクインを願った。最後に、田中が「博多出身なので、博多の子に頑張ってもらいたい」と、HKTのメンバーにエールを送った。
舞台には、原作のボカロや小説を知っているとクスリとしてしまうネタも散りばめれており、さらに物語が理解できるようにもなる。リピートをするなら、そのときは原作で予習していくといいだろう。