「アトムワールド」が「今年のベストワン賞」に
自分で着色した世界でただ1つのゲッチャリロボを読みこむと、ゲームのキャラとして動かせるー那由他たちの狙いは大当たりし、世界的な大ヒットとなり100万ダウントードを達成。「ジャパンゲームアワード」にノミネートされるまでになった。
だが興津の根回しにより、賞はことごとくSAGASUが獲り、「アトムワールド」は無冠に終わった。しかしアジア最大のゲームアワードで、ユーザーが選ぶ「今年のベストワン賞」でダントツ1位の票を獲得し、見事に受賞する。
水面下で進行していた興津のワナ…
勢いに乗ったアトム玩具は、銀行からの融資金残り1億円も来月には返せる目途もついた。「返済が終わったらメインバンクを他行に移します」とやよい銀行に挨拶に行った海(岸井ゆきの)に、支店長の小山田は「刈り入れ時だ」と衝撃的な事実を告げる。
決算書を確認したところ、売り上げの条件を1つ満たしていなかったので、アトムの債務1億円は株式に置き換わっていた。知らないうちにやよい銀行がアトム玩具の筆頭株主になっていた。そしてその株は、SAGASに既に売却されていたのだ。つまり、アトム玩具はSAGASに買収されたのだ。
「融資のとき、銀行が安定株主としてアトムを支えると言ったじゃないか!」と猛抗議する海に、小山田はしゃあしゃあと「だから当行が責任を持ってSAGASという安定株主に託した」と告げた。アトムは興津と内村のワナにハメられていたと気づいたがあとの祭り。アトム玩具には行員たちが詰めかけ、全てを差し押さえにかかり、那由他たち社員は全員追い出されてしまった…。
この天国から地獄への大どんでん返しな展開に、Twitterも大騒ぎ。「ヒドすぎて具合悪くなった」「猿時(小山田役)~!許さん」「オダギリジョー自体、嫌いになりそう…」など、激怒コメントが怒涛の如く書き込まれ、「#アトムの童」がトレンド1位に。ドラマではなく、実際の卑怯な買収劇を見ているかのように視聴者はアツくなり、ドラマへの没入感のすごさを見せつけた。
本当に全てを失ってしまったアトム玩具…。那由他たちはこの苦境をどう挽回するのだろうか。次回からは新キャラも続々登場し、第2章に突入。次回予告の映像では、那由他と隼人がまた決裂するようなシーンもあり、不安を掻きたてる。仲たがいしてる場合ではない。とにかく早くSAGASに逆転パンチを打ち込んで、スカッとさせてもらいたい。
◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョンドラマ部
※山崎賢人の崎は正しくは「たつさき」
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