コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、誰もが経験する可能性がある実体験を描いた作品『無銭飲食しかけたよ漫画』をピックアップ。作者の中山ゆきさんが10月3日にこの作品をTwitterに投稿したところ、3.6万以上(11月14日現在)の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、中山ゆきさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
現金はやっぱり必要。"無銭飲食"未遂の実体験を面白おかしく描く
近年、クレジットカード支払いやQR決済などができるお店が増え、キャッシュレス化が進んでいる。大好きな某チェーン寿司店を訪れ、「今日本で一番幸せだ…」と感じるほどの食事を楽しんだ後、会計のときに交通系ICカードしか持ってきていないことに気づく。
レジに向かい決済方法を確認すると、「現金」「クレジットカード」「バーコード」の文字が現れ、一気に絶望の淵に突き落とされる。店員に「どうかされましたか?」と聞かれ、しどろもどろになりながらも支払いができないことを伝えた。
支払いに戻るまで1時間程度かかることを伝えると、店員さんから「責任者を呼んでまいりますのでお待ちください」と言われ警察沙汰を覚悟するも、1時間以内の支払いを条件に無銭飲食を免れることとなった。人生で初めての"無銭飲食"疑惑を体験した作者は、家にお金を取りに戻るために駆け出したのだった。
大好きなものを食べるために身軽で出向いたばかりに起こった"食い逃げ"一歩手前の出来事を面白おかしく描いた本作。「まさか」と感じるラストシーンも話題になり、Twitter上では「似た経験した」「独特の緊張感だよね」「そんなことやっている場合?」「私も気をつけます」などのコメントが寄せられた。
「価値観が広がって漫画表現にも幅が生まれている」 作者・中山ゆきさんが創作の裏側を語る
――中山さんは、ご自身の実体験をもとに漫画を作られていますが、作品を描くうえでこだわっている点や、心がけていることがあればお教えください。
SNSで投稿する漫画は特に読みやすさを意識して描いています。
――現在では、写真集を出版されたり、テレビ番組に出演されたりとさまざまな活動をされていますが、マルチな活動の中で漫画の制作に生かされていることがあればお教えください
多様な業種の方と関わると皆様それぞれ違った考え方を持たれていて、価値観が広がって漫画表現にも幅が生まれていると思います。
――中山さんが描かれた漫画の中で特に気に入っている作品があれば、理由と共にお教えください。
2022年に描いたものは概ね読みやすく描けたかなと思っているので、大体気に入っています。
――今後の展望や目標を教えてください。
現在商業連載を準備しているのでまずはそれをしっかりやり切ること、その後のことはまたそのときに考えようと思います。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
これからもよろしくお願いします。
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