堀井新太主演ドラマ「3人のパパ」(TBSほか)が放送中。本作は今を生きる“ゆとり・さとり世代”と呼ばれる男たちが、過去の無責任な行動が原因で赤ちゃんを育てることになり、困難にぶつかりながらも目の前の命と向き合い、共に成長する姿を描くハートフルコメディーだ。
ドラマの魅力に迫る短期連載企画“3パパだより”の9回目では、エリート商社マンで3人のリーダー的存在・羽野恭平役の山田裕貴を直撃! ドラマに対する思いや自身が持つ父親像、今後の見どころについて語ってもらった。
――山田さんが演じる“羽野恭平”の人物像を教えてください。
エリート商社マンで、ドラマでは仕事で頑張っている姿をあまりお見せできてないんですけど、男気があって、「男は仕事を頑張らなきゃいけない」とか「男はこうでなきゃいけない」という思いが強い人物です。
芯にそういう思いがあるから、みんなの前では楽しんだり笑顔でいられたり、でも仕事はばっちりこなすっていう、オンとオフがしっかりできる人なんだと思います。
男気というのも、「自分は父親みたいになりたいんです」っていうタイプの恭平だからこそ、男というものを追い求め、父というものを追い求めて生きているのかなとすごく感じます。
「俺は期待に応えるべき」「それがかっこいい」とか、それで無理しちゃう一面があるんですけど、そこは僕もそういうタイプなので共感しますね。
僕は普段、オフの時はめちゃくちゃだらしないんです(笑)。でも、恭平と同じく「やる時はやる!」っていうタイプの人間なので…。
最初に台本をもらった時に僕と恭平が「似てるなぁ~!」って思うところがたくさんあって、「当て書きされてるのかな?」とも思ったんですけど、でも「ここまで僕のこと知らないはずなのに…」って、そういう奇跡のマッチが起こっていました(笑)。
――恭平は山田さんに似てるということですが、拓人役の堀井さんや朔役の三津谷(亮)さんはどういう印象でしたか?
僕は最初、新太は本当にたっくん(=拓人)にイメージがぴったりだと感じていたんですけど、撮影していくうちに「新太は新太なんだな」って感じました。
新太は自分でも「(拓人の考え方である)『まぁ、いっか』っていう言葉は自分の辞書にない」って言っていて、逆のタイプだから演じるの大変そうだなと思いました。でもその中で、たっくんと新太がシンクロしていく様子がすごく面白く感じて、新太の新たな部分が見られました。
三津谷さんも感受性が豊かなところを抑えて抑えてっていうキャラクター作りをしていたので、そういうところの難しさはあるけど楽しさもあるんじゃないかなと思います。
だから2人に関してはあまりキャラクターと似たり寄ったりっていう感じではないです。
――現場の雰囲気はいかがでしょうか?
一緒にいる時間が長くて、濃密でしたね。毎日朝から夜までがっつり集中してやれるっていうのは、楽しく過ごせるし、みんなのお芝居とかも見られて勉強になります。
「こういうところいいな」って気付くこともあるし、「このシーンでこういう表情するんだ」って思ったり、見ていてとても面白いし、一緒に演じていく上でいろいろなアイデアが浮かぶのでとても楽しいです。
――元婚約者・るいを演じる相楽(樹)さんとはカップルを作り上げるために話し合ったことはありますか?
特に話し合いをしたということはないですね。
これは僕が勝手に思っているだけなんですけど、恭平とるいってめちゃくちゃ似合っていると思うんです。本人には言ってないんですけど(笑)。2人で並んでいたり、2人で赤ちゃんをあやしている時、すごく似合っているカップルだなって客観的に思うんですよね。
樹ちゃんは元々面識があったというのもあるんですけど、恭平とるいとして一緒にいる時のいやすさというか、相性の良さを感じます。
ああやって恭平みたいに女性の尻に敷かれて、みたいなことを経験したことがなくて、すごく新鮮ですね。「こういうタイプの女性もいいな」って思いました(笑)。
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