――ご自身が将来父親になったらどんな“お父さん”になると思いますか?
僕の父のようになるんだろうなと思います。
父は厳しい人なんですけど(笑)、僕自身も言う時は言う、かわいがるときはかわいがるお父さんになるんじゃないかなと思います。
4話で恭平が父親から教わったことを晴大に教えるシーンがあったんですけど、晴大役の(室野)慶心が寝起きであまり機嫌も良くなかったんです。でもそれは仕方のないことなので、僕も根気よく向き合おうと思っていたんです。
でもどこかで「難しいかな…」とか「どうしよう…」って悩みながらやっていた部分もあったんですけど、本番では1回頭を切り替えて、赤ちゃん扱いせずに本気で思いを伝えようと慶心に「いいか慶心、頑張れ。仕事だから」って真っすぐに気持ちを伝えたんです。
そうしたらちゃんと慶心もちゃんと分かってくれて、「あ、やっぱり真っすぐ伝えれば分かってくれるんだな」って思いました。
――作中では晴大を通して成長していく3人のパパが描かれていますが、作品を通して、成長したなと思うことはありますか?
このドラマのテンポ感、表現という部分ですごく勉強になりました。
ここ2年、映画に出させていただくことが多かったのですが、今回ドラマということでよりナチュラルとリアルを意識してしました。
本編30分のテンポとキレというのは映画と違うし、「こんなに目線を動かさなくていいんだ」とか「もうちょっと目を止めておけばよかった」と映画とドラマの表現は違うんだなと実感することもありました。
――最後に、8話の見どころを教えてください。
8話は、とんでもない回ですね! 恭平と3人(拓人、朔、晴大)の回と言っても過言ではない(笑)。
僕はこの回が一番好きです。出てくるせりふが本当にすてきなんです。
恭平ら3人もようやく大人になってきたし、ちゃんと話し合えるようにもなってます。
恭平のロス行きが決まって、ちゃんとみんなで話し合おうっていうところでなんでこいつずっとおちゃらけてきたのかっていうのが、ようやくここで理解できるようになるのかなと。「格好よくいなきゃ」とか「期待に応えなきゃ」っていう考えで生きてきた恭平が、思いを暴露して、別れてしまったるいに弱い部分を見せてっていう恭平の今までの気持ちが一番出る回だと思います。
ようやく3人がけじめをつけようとする回なので、ラストに向けた今までの集大成でもあるし、ラストに向けたスタートでもあると思います。
親が子を思う気持ちや“子供のために”っていう良い言葉がたくさんちりばめられていますし、すごく良い回になっているのでぜひご覧いただければと思います!
――ありがとうございます!
第8話あらすじ
恭平は海外支社への転勤を打診される。栄転ながら晴大のことがあり悩む恭平は、るいに相談。るいからの助言で、晴大の父親をはっきりさせた方がいいと、恭平は拓人と朔にDNA鑑定の話を持ち掛ける。しかし、3人の意見がかみ合わず、話し合うことに。
次回の“3パパだより”は、主人公・平林拓人役の堀井新太を直撃! 6月14日(水)昼0時に掲載予定!