SKE48が「SKE48 超世代コンサート 2022」を12月18日に東京・中野サンプラザホールで開催した。この公演は2018年12月に加入した9期生(青海ひな乃、赤堀君江、荒野姫楓、池田楓、入内嶋涼、岡本彩夏、川嶋美晴、鈴木愛菜、鈴木恋奈、竹内ななみ、中坂美祐、平野百菜、藤本冬香)、2019年11月加入の10期生(青木莉樺、石塚美月、伊藤実希、鬼頭未来、澤田奏音、杉山歩南、西井美桜、林美澪)、2022年3月加入の11期生(大村杏、篠原京香、杉本りいな、原優寧、森本くるみ、山村さくら)といった“新しい世代”のメンバーによるコンサートとなっている。
難易度の高い「Escape」を新しい振付で披露
青海がセンターを務める「じゃないロマンティック」(29thシングル「心にFlower」カップリング曲)でスタート。林がセンターを務めたシングル曲「心にFlower」、原センターの「New Ager」、超世代にピッタリの「未来とは?」と続き、序盤から元気さとフレッシュさを感じさせる楽曲で会場を一気に盛り上げた。
期生別楽曲は、11期生が傘を使った演出で「夕立の前」を、10期生はカラフルなスカーフを使って「渚のイメージ」を、9期生は手持ちのミニライトと共に「滑り台から」を披露。ユニットコーナーでは、青海が後輩の大村と山村と一緒に松井珠理奈のソロ曲「Who are you?」を歌唱。林がソロ曲「私の時計」を歌い上げ、西井と篠原は「野蛮な求愛」でキレのあるダンスを見せてくれた。青木がソロで歌った「焦燥がこの僕をだめにする」も表現力の高さがとても印象的だった。その流れで、SKE48史上最高難易度の楽曲「Escape」を全員で披露。この日のための特別な振付ということで、新鮮さも感じられた。
超世代メンバーが"伊藤ハム”のアンバサダーに
終盤は“クリスマス・パーティー”をイメージしたコーナーを展開。岡本がピアノを演奏する「あなたとクリスマスイブ」、ミラーボールが輝く「ディスコ保健室」、観客に振付をレクチャーして一体感を作り上げた「ハイテンション」、さらに「オキドキ」「パレオはエメラルド」「12月のカンガルー」を畳み掛け、盛り上がりも最高潮となったところで本編が終了。
アンコールでは最新シングル「絶対インスピレーション」を全力パフォーマンス。歌い終わった後、青海が「ここでお知らせがあります」と言って、大手食品メーカー“伊藤ハム”とSKE48超世代メンバーとのコラボが決定したことが発表された。具体的な商品や期間などのキャンペーンの詳細は後日発表されるということだが、その商品のアンバサダーを超世代メンバーが務め、東海エリア(愛知、岐阜、三重、静岡)で2023年1月下旬から開始が予定されている。
川嶋「最高の思い出と景色を見ることができました」
発表の後、この公演を振り返って、9期の川嶋が「私事ですけど、昨日(17日)、二十歳の誕生日を迎えました。二十歳の初のステージが超世代で、中野サンプラザでこんなに若い期だけでコンサートをさせていただけて、最高の思い出と景色を見ることができました。本当に幸せな時間でした」と喜びを伝えた。
10期の杉山は「超世代コンサートのリハ期間で、優しい9期の先輩方と可愛い11期の後輩ちゃんと大好きな10期の同期と毎日一緒にいられて幸せだったので、今日のこのステージに立てたことが幸せでーす!」と明るく話し、11期の杉本「今日は11期の初ステージからちょうど半年の日です。半年でみんなと指摘し合える仲になって、9期、10期の先輩とリハでたくさん接していろんな一面を知ることができて、とても楽しかったです。今日はありがとうございました!」と笑顔を見せた。
ラストの曲として歌ったのは「神々の領域」。SKE48の1期生の楽曲をフルバージョンで披露したが、ここにも熱い思いが込められていた。歌い終わった後、青海が「“超世代コンサート”というタイトルは、今までのSKE48を超えるという意味が込められていて、必ず私たちは今までのSKE48を超えます。どれだけ時間がかかるか分かんないけど、超えられるのは私たちのこの世代だと思っています」と力強く宣言。そして「私たちも人間なので心が折れる時があります。でも、支えになるのはこうやって会いに来てくれるファンの皆さんです。これからもすごく険しい道で、高い壁もあると思うけど、これからもSKE48の応援をよろしくお願いします!」とファンに呼びかけると、大きな拍手の音が会場に響き渡った。
◆取材・文=田中隆信