俳優の中谷美紀が12月18日に都内で行われた「連続ドラマW ギバーテイカー」(毎週日曜夜10:00~、WOWOWプライム/WOWOW 4Kで放送※2023年1月22日スタート)完成披露試写会の舞台あいさつに、菊池風磨(Sexy Zone)、池内博之と共に登壇した。
「連続ドラマW ギバーテイカー」とは
同作は、すえのぶけいこの人気漫画「ライフ2 ギバーテイカー」をドラマ化したもので、娘を殺された刑事と娘を殺した猟奇殺人犯が織り成す本格クライムサスペンス。
元小学校教諭の刑事である倉澤樹(中谷)は12年前、当時小学6年生だった教え子・貴志ルオト(菊池)に、愛する娘を惨殺された過去を持つ。事件当時12歳という犯人の幼さも相まって、この猟奇殺人事件は日本中に大きな衝撃をもたらした。被害者遺族として絶望を味わい、その経験から生まれた「自分と同じように苦しむ人を一人でも多く救いたい」という思いの下、刑事になった倉澤は、事件解決に奔走する日々を送ること12年、娘の命日を目前にルオトが医療少年院を退院することを知る。ルオトが「完全に更生した」という話を聞くも、被害者遺族として疑心を抱かずにはいられない彼女の元に、「あなたの大事なものを、もう一度奪います」というメッセージが届く、というストーリー。
中谷美紀が難役に対する不安を吐露「正直なところためらいました」
舞台あいさつでは、中谷がオファーを受けた時を振り返り「出産をした経験もなければ子どもを育んだ経験もないものですから、子どもを殺された女性の役というのは自分自身を痛めつけないとできない役柄であることは簡単に想像できましたので、正直なところためらいました」と告白。
「しかし、いただいた台本が素晴らしかったんですね。原作も読み応えのあるものでしたが、その原作に加えてプロデューサー陣、監督、脚本の小峯(裕之)さんがこん身の作品を作ってくださって、最初にいただいた段階の脚本で涙が止まらなかったんです。ということは、感情移入して演じることができるのではないかと思いまして、ありがたくお引き受けさせていただきました」と明かした。
そして、完成した作品について「自分自身が出演していることを忘れて夢中になって、続きが見たくて仕方がなくなるような、手に汗握るクライムサスペンスに仕上がっていたのではないかなと思います」と感想を語った。
中谷美紀が撮影後のエピソードで爆笑をさらう「これは私が知っている菊池風磨ではない」
そんな中、敵役であるルオト役の菊池について、中谷は「ファンの方にとっては黄色い歓声を上げる対象だと思いますが、私にとっては生涯彼の目を見るたびに『いつか殺してやろう』と!(笑) それくらい素晴らしかったんです」と絶賛。
また、「初めてお会いした時からルオトとして立っていらっしゃっていて、私にとっての菊池風磨さんは、寡黙でシャイで役柄に没頭していらっしゃって、とても紳士な役者さんです」と明かしながらも、「(撮影が)終わった後にYouTubeで初めて全裸でのたうち回る姿を拝見して、『これは私が知っている菊池風磨ではない』と思って慌てて消しました(笑)」と語り、会場を沸かせた。
そんな中谷に、菊池は「前者が本当の僕です! 寡黙で紳士でやらせてもらっています!」と必死に弁明していた。
◆取材・文=原田健