「『カムカム』は“時間”の物語、『探偵ロマンス』は“場所”の物語」
ーー乱歩の生きた大正時代の空気感を上手く表現されていると感じましたが、時代を映し出す上で、心掛けたことを教えてください。
安達氏:物語の中ではお金持ちとお金がなくて苦しんでいる人の対比のようなものが重要なポイントになっていますが、大正時代のそういった空気感は今の時代にも通じるものがあると思います。
「カムカム」が“時間”の物語だったとすると、今回は“場所”の物語にしたいなという思いがあって。“場所”で表現できることがたくさんあると思い、お金持ちの人が集まる空間をとことんゴージャスにしたり、苦しい生活をしている人たちが集まるところはちょっとわかりやすく汚してみたりなど、美術チームと連携しながらその場所の特徴を出すように心掛けています。
ーー最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。
櫻井氏:熱いスタッフと最高のキャストの掛け算で、自信を持ってお届けできる作品が仕上がりつつあると手応えを感じております。
野望としては、これ一回きりで終わるのではなく、ぜひ「探偵ロマンス2」「ー3」「ー4」と作っていき、大阪放送局を代表するドラマに育てられたらいいなと。ですので、「続編を作ってほしい!」という皆さんの声が高まることを期待しています(笑)。