宮沢氷魚が、2月11日に都内で行われた映画「エゴイスト」の公開記念舞台あいさつに、鈴木亮平、阿川佐和子、ドリアン・ロロブラジリーダ、松永大司監督と共に登壇。
「サーチした中に亮平さんの『観に行きました』っていうツイートもありました」
本作は、2020年に亡くなった高山真の自伝的小説を映画化したもの。ゲイであることを隠しながら生きる主人公・浩輔(鈴木)と、シングルマザーの母親を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太(宮沢)。惹かれ合う二人の重ね合った時間を描いた作品となっている。
鈴木と松永監督が公開初日に映画館に観にいったという話を聞いて、「昨日は映画館に観に行けなかったんですけど」と残念そうな表情を浮かべた宮沢だが、「SNSをはじめ、各映画館の上映時間とどれぐらいの人が入ってくれてるんだろう?って、ずっと調べてました。昨日、満席の映画館がたくさんあって、ほぼ満席の三角マークになってるところもあって、雪の中、たくさんの人が入ってくださってました。さっきも調べてたんですけど、今日も明日もたくさんの方が映画館に入ってくれます!」とうれしそうに報告。それを聞いていた鈴木も「宣伝担当の人みたい(笑)」とツッコミつつも笑顔を見せた。
そして、「普段、自分の名前を検索したりしないんですけど、作品の名前でサーチすることはあります。『エゴイスト 映画』って入れると感想がバーっと出てきて、その中に(鈴木)亮平さんの『観に行きました』っていうツイートもあって、『あ、亮平さん、誘って!』って(笑)。どっちにしても昨日は行けなかったんですけど、観てくださった方も、出てる皆さんもこの作品に対する想いがSNSから伝わってきて感慨深かったです」とたくさんの感想を目にした気持ちを伝え、「実はさっきチケットを買いました。どの回とは言いませんけど観に行きます」と明かした。
「10年後、20年後、30年後も、より多くの人に届く作品だと思っています」
劇場公開された今の気持ちについては、「1年半前に撮影をして、僕らは全てをこの作品に注ぎ込んで、『良い作品を作ろう』という熱い思いで挑みました。ただ、どの映画もそうですが、撮った後、公開されるまでの間は、『僕たちのやってることが果たして正解なのか』『この作品が皆さんに届くのか』ってたくさんの不安があって、時には押しつぶされそうになることもありました。なので、こうして皆さんの前に立てて幸せでいっぱいです」と喜びを伝えた。
最後は「すでにたくさんの方に届いていることがうれしいです。10年後、20年後、30年後も、より多くの人に届く作品だと思っています。まだ『エゴイスト』という作品は生まれたばかりで、走り出したばかりです。皆さんのお力でこの作品がより多くの人に届くことを願っています。引き続き、この作品を愛してくれるとうれしいです」というメッセージで締め括った。
映画「エゴイスト」は全国公開中。
◆取材・文=田中隆信