草なぎ剛が主演を務めるドラマ「罠の戦争」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系) の第9話が3月13日に放送された。こうなってしまったか、あるいはやはりこの時がきたなのか。復讐劇を繰り広げる鷲津(草なぎ)の変化が大きな反響となった。(以下、ネタバレがあります)
鷲津は鶴巻の罪を暴こうと画策
本作は、草なぎが主演を務めてきた「銭の戦争」(2015年)、「嘘の戦争」(2017年)に続く、“戦争シリーズ”の第3弾。草なぎにとって6年ぶりのドラマ主演となる。
議員秘書だった鷲津亨(草なぎ)は、愛する息子・泰生(白鳥晴都)が重傷を負うが、議員の“先生”からその事件のもみ消し指示を突き付けられる。仕事のために自分を殺し、我慢を重ねてきた鷲津の中で何かが大きく変わり始め、真相を明かすべく自ら代議士に。知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛けていくリベンジエンターテインメントだ。
鷲津の妻・可南子を井川遥、私設秘書・蛯沢眞人を杉野遥亮、第二秘書・蛍原梨恵を小野花梨、政策秘書・貝沼永太を坂口涼太郎が演じる。
鴨井(片平なぎさ)が泰生を転落させたのは息子の文哉(味方良介)だと公表し、議員を辞職。さらに隠ぺいについて鶴巻(岸部一徳)の関与をにおわせたため、永田町には激震が走った。そんななかの第9話。鷲津は「今なら幹事長も隙だらけだ。あの人の罪を暴くなら、今しかない」と、その手を緩めなかった。「疑惑は徹底的に調査します」という総理大臣・竜崎(高橋克典)の発言も追い風となった。
鷲津の不気味な笑みにゾクッ…
隠ぺいに関わった元警察署長に接触して証言を引き出し、記者の熊谷(宮澤エマ)の協力で週刊誌に掲載することができた。
そんなとき、鷲津に「この先どうしたいですか?」と眞人が問い掛けた。鶴巻が失脚すれば、鷲津が議員になった“一番”の理由がなくなるからだ。鷲津は「そうだな。でも、俺と同じような思いをしている人は大勢いる。泰生のような被害者や、その家族、そういう人たちの力になりたい。弱い側の立場で俺の議員としての力を使いたい」と答えた。
鷲津は“庶民の代弁者”“権力に立ち向かう正義の味方”などとマスコミに取り上げられるようになり、対して鶴巻は記者会見で秘書がやったことと明かして幕引きを図ろうとした。そこで竜崎が間に入り、鶴巻には幹事長辞任を、鷲津には選挙違反をもみ消す代わりに復讐をやめて議員の仕事に集中するように提案した。
鷲津は了承するが、口がすべったようにしてマスコミに暴露。提案を受け入れるつもりはない鶴巻の元にマスコミが殺到し、その場で鶴巻は倒れてしまった。
自宅に戻り、鶴巻のニュースを見る鷲津は、妻の可南子が言葉を失うほどに不気味な笑みを浮かべていた。
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