櫻井翔が主演を務める土曜ドラマ「大病院占拠」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)の第9話が、3月11日に放送された。武蔵(櫻井翔)が「P2計画」の全貌を突き止め、病院の地下4階に隠されていた衝撃の事実が明らかになった。「ある病院を鬼たちが占拠する」という事件は、国を巻き込む大きな問題として国民に疑問を投げかけている状況。さらに青鬼の耕一(菊池風磨)は「百鬼夜行ちゃんねる」を使い、究極の選択を問うてきた。(以下、ネタバレが含まれます)
ついに知事の命と「P2計画」の謎が天びんにかけられる
同作は、全編完全オリジナルの“タイムリミット・バトル・サスペンス”。日本が誇る神奈川県内の総合病院「界星堂病院」が突如、鬼の面をかぶった武装集団「百鬼夜行」によって占拠され、巻き込まれた一人の捜査官・武蔵三郎(櫻井)が人質を救うため犯人に立ち向かっていくストーリー。
武蔵の妻で人質となってしまう心臓外科医の裕子を比嘉愛未が、武蔵と共に武装集団に対峙する神奈川県警本部長・備前武を渡部篤郎が、現場で指揮をとる管理官の和泉さくらをソニンが演じる。
第9話は、警察内に潜む紫鬼が相模(白洲迅)と判明してから、怒とうの展開を迎えた。武蔵は相模から鬼の面を奪い取ることに成功し、病院内に潜入した。青鬼の耕一は「界星堂病院にまつわるすべての罪を明らかにしなければ、知事を殺します」と、知事の長門(筒井真理子)に銃を突き付けている。武蔵の目的は知事らがひた隠しにする「P2計画」の謎に迫ることだ。
「愛する人の命」と「1億2000万人の命」大事なのはどっちだ?
「P2計画」とは、プレミアム・パナケイア号という客船で集団感染が起きた新型ステルウイルスを極秘に研究するワクチン開発チームが発端だった。長門が極秘に進めていた感染症対策は、誰も知らないところでウイルス感染の犠牲者を生んでいた。それがホテルオシマで死亡していた3人であり、病院を占拠している鬼たちが人間から“鬼”へと変わってしまった理由は、その犠牲者の家族や大切に思う人々だったからだ。
界星堂病院の地下4階には、長門が琴音(上西星来)の遺体をワクチン開発のサンプルとして冷凍保存していたことも判明。琴音は相模と婚約しており、二人の間には新しい命を授かっていた。
もう後に引けない耕一は、発症すれば命が失われるウイルスを長門に注入して感染させ、自らも感染。そして、「愛する人の命を優先する」自分の正義と、「1億2000万人の命を優先する」長門知事の正義とどちらが正しいのかを国民に問う究極のアンケートを始めた。国民が耕一の正義を選べば、長門は死んでしまうことになる。
青鬼・耕一の正体や、和泉(ソニン)とウイルスの関係、真の黒幕等、まだいくつかの謎をのこし、クライマックスは緊迫の展開となりそうだ。「大病院占拠」最終話は3月18日(土)に放送。
◆文=ザテレビジョンドラマ部