林遣都にとっての「味方」や「仲間」とは?
――共演者の葵わかなさんの印象を教えてください。
現場でも感じたのですが、わかなちゃんは、「熱中の虫」と呼ばれている「綾子」にどこか通じるものがありました。綾子が仕事に真摯(しんし)に向き合うように、わかなちゃんも役やお芝居、仕事に対して、本当に真摯(しんし)に向き合われていて。
ブレを一切感じない現場での立ち振る舞いに、こちらも感化されました。そういった姿勢がこの作品にぴったりで。単純に、元気をもらえると言いますか、「この人なら何かを成し遂げてくれるんじゃないか」と思わせてくれる、「キッチン革命」というタイトルにぴったりな方だなと思いました。
――印象的なせりふやシーンはありますか?
第1夜、第2夜とも困難に立ち向かうヒロインたちのシーンが印象的です。頭ごなしに主人公たちの可能性を否定したり、つぶすような人たちがいるのですが、その人たちに対して、「前例がないのであれば前例を作ればいいんじゃないですか」という強い思いを持って、周囲の人や、世の中の解決すべきことに立ち向かっていくヒロインたちの姿に、胸打たれる場面が多かったです。
僕自身もこの仕事をやっていて思い悩むことが多々あるのですが、前例がないことに挑戦することって、本当はやってみたいけれど、周囲の目をどうしても気にしてしまうんです。
SNSの時代でもあるので、「右に倣え」になってしまいがちな世の中で、自分の本当にやりたいことをやる、という思いを貫くことはすごく勇気が必要。この作品を通して、ヒロインたちから「やりたいことを貫くことは間違っていないんだ」と勇気をもらえました。
――ドラマ内では、ヒロインに賛同する「仲間」がいましたが、林さんにとっての「仲間」や「味方」にはどういった方がいますか?
事務所の方であったり、家族、友だちですね。あとは、応援してくださっているファンの方たちです。そこにつきます。いろいろ気にしてしまいがちな日々を過ごしている僕なのですが、そんな僕の作品を見て、一人でも喜んでくださる方や自分に興味を持ってくださる方がいるのであれば、俳優をやっていていいのだなと思えますし、ファンの方の存在に救われています。
――最後に、メッセージをお願いします。
物事の根源を知るというのはすごく楽しくて、それを表現して、たくさんの人に届けられるのはドラマや映画の魅力だと思っています。自分たちが当たり前のように過ごしていることの背景には、誰かの努力や苦労がある。
苦しいこともいっぱいある世の中ですが、今の時代に生きていられることの喜びをそっと感じさせてくれる作品になっていると思いますので、ぜひ2夜とも楽しんでいただければうれしいです。
3月25日[土]放送の第1夜は夜9:00-11:05
3月26日[日]放送の第2夜は夜9:00-10:55
テレビ朝日系